○金子(み)
委員 価格を
引き下げる
方針があるかないかという御答弁を
長官からもいただきたいと思いますが、その後にお尋ねする一般
物価の問題と合わせてお返事をいただければいいと思いますので、先へ進みます。
大変時間もなくなってまいりましたので、
物価問題については一つだけ申し上げて
長官のお考えを聞かせていただきたいと思っております。
それは、もう申し上げるまでもないのですけれ
ども、
政府が見通しとしてお立てになった
消費者物価指数六・四%というのはみごとにもう突破してしまって、ことしの四月からは八・四、五月八・二、六月八・四、七月が七・七と下がりましたが、八月は八・七、同じ時期に東京都では八・九というふうに上がってきておりますが、こういうふうになってきて大変にお見通しは壊れてしまってきているわけです。この調子でいきますとどういうことになるのか、非常に不安でならないわけでございます。
政府は
公定歩合を上げたり下げたりしながら
調整をして、
景気に重点を置いたり
物価に重点を置いたり、両にらみであったり、また
物価に重点を置いたりと、生き物ですから大変に目まぐるしく
方針をお変えになりながら努力をしてこられたということもわからないわけではございませんけれ
ども、
物価問題としては問題が非常に大きゅうございます。
そこで、いろいろな
調査がございます。総理府がお出しになった世論
調査もありますが、ここの
調査なんかを見ていても、去年の十月の総選挙の前、八月の
調査では、一番何を新しい
政府にしてもらいたいかという希望、要望の中では、
物価が四〇%、石油二一%というような数字が挙がっています。それが、ことしの夏の衆参両院の同時選挙になったわけですが、そのときの
調査でございますと、
物価は四四%にはね上がっているわけでございますね。そして、さらに総理府の
調査を見てみますと、これは五十五年十月の発表ですけれ
ども、去年と比べてよくなった生活面というのはないと言っているんですね。だれもがあると言ってない。みんなが軒並み、ない。いろんな品目に分かれておりますけれ
ども、ない。だめなんですね。みんな、よくなった生活面はない。それから悪くなった方はどうかといったらば、これも、軒並み悪くなったという回答が来ている。細かいものは後でゆっくりごらんになってください。そして、将来の生活の見通し、よくなっていくだろうか悪くなっていくだろうかという問いに対しては、悪くなっていくと答えているのが二二あるんですね。よくなっていくと答えている人は二〇です。同じようなものだというのが四九、こういう出方をいたしております。そこで
政府に対する要望というのも同時に
調査されていますが、
政府への要望というのは、
物価対策が第一位で、これは七〇%です。七〇%
物価対策というのが挙がってきております。これは去年の五月とことしの五月の比較ですが、去年の五月は
物価対策は五六%だったんですね。それがことしは七〇%にはね上がっています。同じような問題で上がったものがあるかというので、たとえば税金の問題とか
資源エネルギーの問題とかというのが出ておりますけれ
ども、エネルギー対策は一三から二五に上がっていますし、消費者保護
政策は一二から一六に上がっているというふうにすべてのものが上がってきていますけれ
ども、ずば抜けて上がっているのが
物価対策。非常にみんなが
物価対策に対しては
政府に期待をし要望をしているということなんです。
そこでもう時間がございませんのでこれ以上申し上げませんが、ここで
長官にお尋ねいたしたいのは、こういうような
状態の中で、いま御
承知のように、五十五年度の予算編成の際に、修正によって
物価対策費五百億というものが準備されることになったわけでございますが、いまのこの時期にこそこの
物価対策費五百億を活用すべきではないかというふうに考えます。初めに
政府は、この五百億を使うのは狂乱
物価のときでなければ使わないという御
方針だったようでございますけれ
ども、狂乱
物価になってからでは間に合わないので、狂乱
物価にいままだならないというお考えかもしれませんけれ
ども、いまこの時点で六・四%が八%台になるというような時期には、やはりこれ以上上がるかもしれませんので、いまここで活用すべきではないかというふうに考えます。
そこで御案内だと思いますけれ
ども、一昨日二十一日の日に、「緊急
物価対策についての申し入れ」を
社会党が公明党、民社党と一緒にいたしております。それについて安倍政調会長もおいでになって、そしてまた経企庁からもお見えになっていたというふうに聞いておりますけれ
ども、いろいろ細々と一つ一つ項目を挙げて私
どもは申し入れをしたわけでございますが、これについてどのようにお取り扱いになろうと考えていらっしゃるのか、細かいことは申し上げませんが、おわかりになっていらっしゃるでしょうと思いますので、お考えを聞かせていただき、御
方針を聞かせていただいた上できょうは
質問を終わりたいと思いますので、よろしくお願いします。