○武部
委員 これ以上あなたとやってもしょうがありませんから、これでやめます。
それならば、時間の
関係がございましてあとわずかですから、次に
法定制緩和の問題についてお伺いしたいと思います。
同僚委員からたくさん
質問がございまして、
答弁がありましたから重複することを避けたいと思いますが、
累積の欠損金が生じないことになった場合、なくなった場合は本則に返る、こういう暫定的なものだ、ひっくるめて言えばそういう
答弁ですね。欠損金がなくなったら、暫定的なものだからもとへ戻りますよ、本則に返る、こういうことだと思います。しかし私は、本則に対して例外をつくるということは、
法律の趣旨がだんだん空洞化されていく、このような危険を感じるのです。例外というものは本来なるべくつくってはいかぬことだ。本則がある以上、そういうものがどんどん広がっていけば必ず本則は空洞化されてくる。これは過去の例がそれを物語っておるのです。そういう
意味で、こういう例外措置、暫定的な措置ということについては納得できない、こういう態度であります。一体なぜこのような
提案が出されたか。これは先ほどからも
同僚委員からお話がございましたように、
国会の
審議を省略した方が能率的だ、
国会の
審議にかければ、やかましくてなかなかうまく進まぬ、だから一気にこれを省略して
郵政審議会にかければこの方が能率的だ、こういうふうに考えて
提案をしたのではなかろうかと疑わざるを得ないのです。いろんな理由をおっしゃったけれ
ども、先ほどの阿部
委員の
質問はまさにどんずばり、あなた方の
提案について本質をついているのですよ。これは赤字がなくなったときにはもとへ戻る、こういうことを言っておる。しかも原則は二つある。二つお述べになりました。これは
独占性の
程度、あるいは
国民生活上の
必要性の
程度、この二つを理由としてこのようにした、こういうことをおっしゃっておる。私は時間の
関係で、きょうそのことを問いただしたかったができません。しかし、もし
累積赤字がなくなったならばもとへ戻るというならば、この二つの問題は一体どういうことになるでしょう。まさしく
独占性が、赤字がなくなったときにはまたふらりと戻ってきてしまう
独占性だ、あるいは
国民生活上
必要性が、一遍に赤字がなくなったときにはまたもとへ戻ってくるのだ、こういうことを言われても私は返す言葉がないと思うのです。これはまさしく便宜上何とか値上げをして早く
累積赤字をなくしたい、そういうためにやったのだ。それならば話はわかるが、
独占性がどうだ、
国民生活上どうだというようなへ理屈をつければ、われわれもそれに対して反論をしたくなるのですよ。そういう
意味で、
法定制の緩和というのは非常に大きな危険を持っておる、また理屈にならぬ、このようなことをこれから一つの具体的な例を挙げて皆さんにお尋ねをしたいのであります。
現物性とか
記録性とかいろんなことがございますけれ
ども、そのことは時間の
関係で避けますが丁通信の中に占める
郵便の割合、これがだんだん低下してきたということをおっしゃって、これは
国民生活に密着したものが変わってきた、そういうことをおっしゃっておるわけですが、それならば、一体通信の中に占める
郵便の割合はどのくらい、いつごろからどんなふうに低下をして、
数字としてどういうことがあなた方の方として
説明できますか。それが
説明できなければ、
国民の生活に密着したものでない。だんだん通信の割合が低下をしたというならば、具体的な
数字を挙げて
説明してもらわなければ困る、こう思いますが、いかがですか。