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城地委員 この問題については、いろいろやりとりを聞いていまして、いま
大臣からそういう前向きの御答弁をいただきましたが、特にこの種問題の解決については、やはり韓国との外交
関係等々の問題から非常に苦心の
内容については私も
理解しないわけではありません。しかし問題を解決するために、できるだけ前向きで、少しでもいい
方向で解決しようとして取り組む場合と、まあいろいろむずかしいから余りその問題にはという取り組み方ではやはり形が変わってくると思うのです。そういう意味で、
大臣が御答弁になったような
方向でぜひ善処していただきたいということを要望申し上げたいと思います。
続いて第四点の問題に移らせていただきます。第四点は、朝鮮民主主義人民共和国との
貿易の
関係でございます。朝鮮民主主義人民共和国というのは非常に長いものですから、これからは省略して共和国ということで発言をいたしますので、御了解をいただきたいと思います。
私は、昨年の五月に労働組合の代表として、当時は国
会議員でありませんから労働組合代表として訪朝をいたしました。そして、あの共和国の中でいろいろなことを見たり聞いたりしてきたわけでありますが、非常に
日本製品が多い。宿舎の電気機器はほとんど
日本製品である。さらにトラック等に至りましても
日本製品である。化学コンビナートの見学をさせていただきましたが、その大化学コンビナートの建設に従事しているのは
日本のわれわれの仲間であります。もう一年も出張して来ているという話を聞きました。共和国の建設のために
日本はそういう点で非常に力をかしているわけでありますけれ
ども、
現実問題、国交が回復していないのであります。行く場合には、北京経由でピョンヤンに行くというような非常に不規則な形になっているわけでございますけれ
ども、それらの問題は本
委員会でやる問題ではありませんけれ
ども、いずれにしても
日本の製品が非常に出回っている。そして昨年の暮れ、そういうことで
経済的に非常に援助しているが、輸入と輸出のバランスが崩れた。
日本から輸出するものは多い、輸入するものは少ないということで、非常に借財がたまったということで、十年間の延べ払いということになったようでございます。そしてそれ以降ことしの
貿易高の推移を見ましても、そういうことになったので商社の
関係では大口の取引がなくなったということでありますけれ
ども、取引高はますます大きくなっているわけでございます。伝え聞くところによりますと、トラックの台数なんかは昨年よりも非常にふえている。
経済建設に必要な十トントラックなんかはどんどんふえているという
状況であるようでございますし、また、十月の十日から十四日まで朝鮮労働党の第六回大会に出席した
日本社会党の代表からの話では、
経済建設もさらに大がかりにやられる、セメント、石炭、鉄鋼、電力等を第二次八カ年
計画で大幅に伸ばすということのようでございます。
そういう意味では
日本の技術的な援助、助成策が非常に必要なのではないか。しかし
現実にはそういう向こうの事情で十年間の延べ払いにしている。延べ払いで、いま二十回、半年ずつ十年間払うわけですが、二回しか払っていないわけなので、そういう意味で商売上はどうもなかなか信用できない。もう少し、五割でも六割でも払い終わればまた新たに考えるというのが普通商売の常識かもしれませんが、そういうような
状況に置かれているということであるとすれば、また
日本の国内のいろんな意味での
景気の下降というようなことから考えれば、そんなに大きな市場ではないにしても、何とかそういう面で考えていかなくちゃならないのではないかというように私は考えますが、それについて
通産当局の
考え方を伺いたいと思います。