○小松政府
委員 お答え申し上げます。
肥料の構造改善事業の進捗
状況でございますけれ
ども、これは、昨年特定不況産業安定臨時措置法に基づく特定不況業種に指定をいたしまして、いわゆる設備処理を
中心とする構造改善事業を進めておるわけでございますが、設備処理の進捗
状況は、アンモニア製造業で現在安定基本
計画による設備処理
計画量の大体一〇〇%処理を終わっております。それから尿素製造業につきましては九三%という段階でございます。それからさらに湿式燐酸製造業、これは八〇%ということで、設備の処理、休止、廃棄の進捗は大体所期の予定どおりに進んでおるという
状況でございます。ただ、お話もございましたように、昨年来イランの政変で
石油、ナフサその他原燃料の値段が上がってまいりまして、肥料を取り巻く環境というのはさらに厳しくなっておりますので、さらにそういう新しい事態を踏まえた今後の対応の仕方については、現在、学識経験者その他の
意見も聞きながら、その
方向について検討しているという
状況でございます。
さらに、いま御指摘になりましたBB肥料の問題でございますけれ
ども、これは県
経済連を
中心に、実は最近徐々にその面での生産の
拡大が進んでおりまして、五十三肥料年度で大体十万二千トン、六社六工場ということでございますけれ
ども、さらに五十四肥料年度では十七万四千トンということで徐々に
拡大しております。五十五年度は、さらにその上に若干の拡充
計画もあるというふうに聞いております。
ただ、こういう問題につきましては、
関係の化成肥料メーカー、特に
中小企業が多いわけですので、これに対する影響も非常に多いというふうに思っておりますので、この
経済連の今後の拡充のテンポにつきましては私
どもも重大な
関心を持っておりまして、これのテンポいかんによっては、構造改善事業の円滑な実施にも支障が生ずる場合があるかもしれない。また、化成肥料の需給
関係にも影響が出てくるということもございますので、現在農林水産省と十分協議しながら、
経済連の今後の拡充の仕方その他テンポにつきましては、その辺について悪影響がないようにいろいろ
配慮を求め、また調整もしてまいりたい、かように
考えております。