○寺前
委員 それはわかっております。
もうお約束の時間が来ておりますので、せっかく
農林大臣においでをいただいておるのですから、私は最後に三点ほど聞きたいと思うのです。
その
一つは、一団の農住組合をつくらせて、二ヘクタール以上を
考えて、
宅地を半分やらしていこう、その
事業をやっていく、その場合に、お金を借りたときに三・五%の範囲内において利子の補給のめんどうを見てやりましょうというようなことらしいです。それにしても、農協のお金というのは九・五%とすると六%の利子ということになる。これで
宅地をつくっていく。この
区画整理をきちんとやらしていく。そういう
事業を
農民にやらすという。専門の住宅公団が住宅をつくっても民間のデベロッパーがやっているところと比べてみると、四・五%ですかの利子でやっても高いものになってしまって部屋が余っているというところがたくさんある。もしも
農民にこれをやらしていってごらんなさい。どういうことになるか。その隣の民間デベロッパーに比較にならなくなって、せっかくつくったけれ
ども空き家になってしまう、空き地になってしまう、そのための利子補給に追い回されるという事態になるのではないか、いわゆる武士の商法、私はその心配が多分にある。将来にわたってそういうものに手を出させない方が親切だと
農林大臣はお思いにならないか、これが第一点です。
第二点に、先ほどちょっと
お話をしましたが、宇治茶というのは八百年の
歴史を持っています。あなたの
農林大臣賞というのをもらっている
地域が家並みの間にはさまって存在しているわけです。そこでは胸のところまでつかるがごとくにしてその下に肥料を入れる。そして上には客土もするという苦労をしてその茶を守ってきたわけです。土地の色が茶の色に影響する。そこは
宅地でございます、よそでやったらどうですかというようなことを
線引きの範囲内だからといってやるのですか。
歴史的につくり上げてきたこういう銘茶を保存するというならば、特別に
補助金からいろいろなめんどうを見られるように
農地としてのめんどうを見ていくことは
基本的に重要な問題ではないか。
農林大臣、いまの
建設省サイドで進めているこのような建設のあり方、改善をする必要があると思うけれ
ども、それに対する見解を聞いて終わりにしたいと思うのです。