○藤井(直)
政府委員 それぞれの物資につきましての輸入価格の動きにつきましては、ドル建ての価格と円のレートが大きな
影響を持つことは当然でございます。そういうことで、私どもは、生活必需物資につきましては、できるだけ円建て輸入価格の動きが価格に反映されることが望ましいと考えております。
灯油につきましては、ただいま通産省から御
説明がありましたように、四月以降の産油国のドル建て価格の引き上げと円の動きとの関連から、六月に千円から三千円ということで引き下げが行われてきております。そういう意味では価格に反映してきていると思っているわけでございます。
最近の円高の問題につきましては、いまも御
説明ありましたように、七月以降主要産油国でのFOBの値上げがございますので、そういうものと円レートとの
関係がどうかということになりますが、これから産油国の値上げによる分がだんだん製品価格に反映していく
段階でございますので、円レートの動きとあわせて見ていかなければならない。当面の問題としてはそういう産油国の値上げがあっても末端の価格は動かさないで済むというふうに私ども考えております。
こういう
状況でございますので、さらにこれからのドル建て価格の動きと円レートの動きとをよく見守って、その価格の形成が十分に適正に行われるかということについては監視をしていかなければならないと思っております。
今回の十月三十日の
物価対策におきましても、灯油の問題につきましては
一つの項目として取り上げておりまして、当面元売り、小売
段階の監視を十分にやって、ともかく価格の安定を図るということについての
政府の方針を明らかにしておるところでございまして、この
考え方でこれからの価格についての対応をしていきたいと思っております。