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橋本敦君 もう
一つ、この暁明館をめぐって経理上の不明確な問題というのが実は
指摘をされてきたんです。
この
病院は、東京リースから二十一億という金を借り、新館建設その他をやってきたわけですが、その金利も高いことからこれを借りかえるという話が出まして、実は十億円を五十二年になりまして協栄生命から借りかえるということになりました。
ところで、この
経過について、中西
病院長が大阪府への監査請求でも
指摘しておりますが、約四億五千万に上る使途不明もしくは不正な金の支出があるのではないかという点が
指摘をされた。この
関係で、私ひとつ
大臣にちょっとこの資料を見ていただきたいんですが、(資料を手渡す)この借りかえにだれが世話をしたかということになりますと、五十二年当時大蔵
大臣をなさっていた坊大蔵
大臣、その秘書である田口日出夫さん、これが絡んでいるわけです。
いまお示ししている資料を説明いたしますと、これはその借りかえに絡んで、灘工産がこの
病院の者を坊大蔵
大臣のところへ連れていったりしてあっせんをして、「立替金明細表」と書いてありますね、一番上に。この借りかえにこういった金が要った、合計四千六十四万四千円。この金を
病院に支払いなさいということで
病院側に持ってきた文書であるわけです。これは灘工産の酒井常務のメモであります。
これで続んでいただきますと、一番上の五十二年一月二十一日に東京行き、大蔵省坊
大臣面会云云と、こうありますね。これ、東京へ行くのに一月二十一日に
費用が三百二十一万七千円もかかったという請求が来ている。これはもう想像できません。四月三日のところを見ていただきますと、「三回目東京 社長と酒井 田口秘書官宅及
大臣議員会館行き 本場大島紬二反及現金」、これだけ持っていったと、そしてこれが三百七十六万五千円、こうなっております。六月五日を見ていただきますと、また東京へ行って、坊大蔵
大臣の田口秘書に面会、
大臣に面会、「此の内
病院百五十万出す」と、こうありますね。こういうことで、坊大蔵
大臣にお世話を頼んで協栄生命から金を借りかえたと、こういうことですが、いまそこに
指摘してあるこの
関係で、坊代議士及び田口秘書に関連をする明細を総計いたしますと、一千百九十二万七千円プラスアルファと、こうなってくるわけであります。私はこの坊大蔵
大臣がどういう
関係で知り合ったか知りませんが、金の借りかえに対して、
病院がいま経営に苦難しているというのでお世話願うのはいいですよ。いいですが、安い金利のところを借りたいというのに、その運動費だけで
大臣関係一千万以上、そして合計でいまこの資料で示した四千万円もの金をこういうことで
病院に請求してくる。これはもう金を借りかえて利子を安くしたって追っつきません。追っつかない以上に、坊大蔵
大臣と言えばそれはもう大蔵省の一番最高
責任者ですから、協栄生命に対する監督権をお持ちの
大臣、それが協栄生命に借りかえを世話してやるのに、こういうようなお金を秘書官を通じて、政治献金か何か知りませんがもらった、あるいは灘工産が連れていって出した。こういう不明朗なことは、社会福祉法人という、そういうところであるべからざる問題だと私は思うんですね。生活保護者に対して無料あるいは低額料金で診療するという社会福祉法人の本来の任務を真剣に貫いていこうとしている
病院、これが、灘工産だとかあるいは坊大蔵
大臣の秘書官が介入をしてこういうことが起こるというのは、私はあり得べからざる、あってはならぬことだと思うのですが、こういうことがある。これは裁判所でも証人が出まして、田口秘書官あてに金が行っているということは証言もしております。
大臣、私聞きたいんですが、こういう支出を社会福祉法人がしなきゃならぬという問題は、これはおかしいんじゃないでしょうか。こういう点について、会計監査というのは
指導官庁はもっと厳しくやらなくちゃならぬのではないでしょうか。
第三番目に、私は、
大臣だったらお世話なさっても大島つむぎだとかこんなものはあなたはおもらいにならぬと思いますよ。ところが坊さんのところへ持っていったという。こういうことは、
大臣としてこれは政治的には、道義的にはやってほしくない行為じゃないかと私は思う。社会福祉法人という
病院でこういうことがあったとしたら、
大臣どうお考えですか。