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国務大臣(
渡辺栄一君) お答えを申し上げます。
ただいま
お話のございましたように、
公共事業というのはやはり安定いたしましてコンスタントにこれは
実施すべきであるというのが私
どもの
考え方でございますが、最近
め経済事情に対処いたしまして、やはりこれらにもある程度の、何といいますか、協調をしてやってまいりました面はございますが、ただ
発注につきましては極力コンスタントに
実施をするように
努力をいたしておるつもりでございます。
それで、ただいま
お話しのございました
内訳書でございますが、これはかつては出さしておったわけでございますが、御
承知のように、
約款を準則といたしまして規律のある
契約を行うようになりまして以来——四十八年の四月一日と心得ておりますが、これは
提出を要しないことにいたしておるわけでございます。しかし、いま御要請もございましたが、今回特に
スライド条項等を
適用しようということになりますと、なおさらこれらの問題は必要になってくるのでありますから、前向きに検討しております。ただ、これには多少の検討を要する問題がございますので、それらを詰めまして前向きで対処をしてまいりたいと
考えておる次第でございます。
それから
中小建設業の
受注の問題でございますが、これは今後予想されまする経済情勢の中では
公共事業の大幅な伸びはもちろんこれは困難だと思いますし、また
資材の
高騰等によりましても
中小建設業が非常に苦しい
立場になるということも懸念をされますので、これには万全の
対策を私
どもは
考えてまいりたいと思っております。
それにはまず
受注標準の遵守ということが一点ございます。それからもう
一つは、
発注に当たりまして極力分割
発注をいたしまして、
中小建設業にも
仕事が及ぶようにしてまいらねばならぬと思っております。もう
一つ、最近活用いたしておりまする共同請負、いわゆるジョイント制度、これも活用いたしまして極力
中小企業に
仕事が
発注できまするように配慮いたしてまいりたいと思っておりますが、もう
一つ大事な問題は、
中小建設業自体の近代化、合理化の促進という問題でございまして、これは協同組合等によりまする団体ぐるみの問題、それから業種別の経営改善指導の問題あるいは
中小建設業の金融の問題、もう
一つ大事な問題は元請、下請の関係を適正化する等の問題でございまして、これらの施策をひとつ総合的に
実施をいたしまして建設業の安定いたしました経営ができまするように
努力をいたしたいと思っております。
特に現在までもやってまいりましたが、新年度で
実施いたしたいと思っておりまするのは建設業保証会社というのがございまして、その保証料の収入等で比較的この経営が安定をしてきておりますので、その一部を業界に還元いたしまして建設業の振興策をさらに推進をいたしてまいりたいと
考えておる次第であります。今後とも
中小建設業の問題につきましては最善の
努力をいたしてまいるつもりでございます。
ただいま質問ございませんでしたけれ
ども、建築業に対しましていろいろな御要請のあることは十分
承知をいたしておりますので、積算の問題につきましてもただいま検討いたしておりますし、特に
建設省の中におきまして建築業を中心といたしまして担当いたしましてはおりまするけれ
ども、それらの事務その他の問題につきましても一層充実をいたしてまいりたいと、ただいませっかく取り組んでおるところでございます。