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目黒今
朝次郎君 これはずっと回りくどくやりましたけれ
ども、私は、結論はいま長官が言ったとおり、こういう被害を受けておる被害者が、消費者がおるんですよ。その消費者の皆さんから、何とかしてくれということが、
投書があったから、その
投書にこたえて私が調べたらこういう仕掛けになっておったと、こういうことなんですよ。だから私は、国務大臣として、銀行とか株とか、こういう
太平洋クラブとか、こういう方がいろんな目の見えないところで仕組んで、最終的に五百三十万で買った株が、会員権が二百万でも売れない、三百万でも売れない。
太平洋クラブは知らない、
平和相互銀行も知らない、そんなこと責任ないと言って、
先ほどの銀行局の一連の
答弁で逃げている。泣き寝入りしているのは五百三十万で会員権を買った会員ですよ。一万六千九百人のうち何名いるかわかりませんが、きょうは時間がありませんですから階層別の中身を
質問しませんが、われわれ持っています。一万六千九百人のうちの何人か、相当数ですよ、相当数がいま言った被害者なんです、被害者。五百三十万で買ったのに、二百万でも売れない、二百五十万でも売れない。そういう被害者があったから、私は取り上げているんですよ。だから、
国民は被害者でありますから、その消費者を守るために、いま長官の言ったことをぜひ実行してもらいたいし、公取の方でももう少し調べてもらいたいし、それから
法務省の方でも一種の詐欺ではないかと、こういうことも含めて
検討してもらいたいということを要望しておきます。
それで私は最後に、時間があれですから、これは
先ほど平和相互銀行は銀行として、何ですか、こういうふうに
新聞に出ているが、
新聞と同じことを言っている。これは二月二十三日の
新聞で、大蔵省は「平和相互が融資した
会社が株買い占めなど社会的に非難されるような
行為を行ったからといって、平和相互がおかしな融資をしたと断定はできない。」、あなたのさっきの
答弁と同じだ。これは
新聞が書いたんだから、責任ないと言えば言えるんですね。「貸した金に色がついているわけではないので、」
——うまいこと言うね、これ。(笑声)「どの金がどう
流れたかまで責任をすべて銀行に求めるのは酷かも知れない。しかし、
取引銀行としての責任は無視できず、こんご詳しく事情を調べてみたい」、大蔵省の談話、こうなっているんですがね。それで、私はこれはやっぱり
平和相互銀行というのがいろいろ
——まあこれ時間がないから、こんなにいっぱいあるんだけれ
ども言いませんが、
平和相互銀行というのは、小宮山英藏さんが亡くなった後の
平和相互銀行というのは、どうも内部でごたごたがあるんじゃないかという気がするんです。われわれの
情報と足で調べた
調査の結果です。どこかの国の権力闘争でもあるように、いまやこの銀行内では小宮山一族というか、小宮山一族といま言われているものと実権派の勢力との二つに分かれて争いをやっているんじゃないか、こんな気がします。実権派はかつて故英藏氏のもとで行動を共にした方々がおります。たとえば鶴岡さんとか、稲井田さんとか、あるいは滝田さんとかいうことも、いろんな経済雑誌の中に名前が出てまいります。これが本当かどうかについても、われわれはそれなりに当たってみました。その知恵袋的な存在には、これは天下りだかどうか知りませんが、かつて東京地検のらつ腕検事であった、現在同銀行の顧問弁護士である伊坂さんというのが相当腕をふるっていらっしゃるということも、これ経済雑誌が
指摘しておりますし、われわれもそのだめ押しについて当たってみました。小宮山一族というのは悪名は高いけれ
ども、実際に今回の
新聞に出ておるような
——お
たくは
新聞否定しますから
——不正融資の動きをしているのは、どうも実権派ではないかというようなにおいもいたすわけであります。このらつ腕弁護士の伊坂さんは、直接、間接、いろんな形で現在の小宮山さんに退陣を迫っているということな
ども言われておるわけであります。最も私が注目をしなきゃならぬのは、若い社長さんが
辞任することが大蔵省と和解のできるポイントだと、この辺がどうも私は、KDDじゃありませんが、大蔵省との
関係についてはそういう
関係なのかなと、そうでなくてほしいがなと、こう念じつつ何回も何回も同じ経済雑誌を読まされ、ずっと当たってみると、うん、そういうこともあるのかなと、それで忠告をしながら、そういう
関係などはどうなのかということも後ほど聞かしてもらいたいと思っております。
また、一部
資料、雑誌によりますと、この精一さんという若い社長がやめなければ、
国会に証人か
参考人として呼ぶぞと、そういう
国会にまた絡めちゃって、最初は大蔵省、次は
国会、そういう形でおじとおいとを争わせていると、こういうことな
どもいろいろ出てくるわけであります。
したがって私は、こういう形で内部のいろんな権力の
関係、あるいは大蔵省との
関係、あるいは
国会を絡めたいろんな問題が絡み絡んで、この
平和相互銀行というものの内部にわれわれが予測しがたいいろんなことが起こって、そうしてこういう
事件を起こしているんではなかろうか、こう私
たちは見るわけであります。預金者は
国民ですからね、預金者は
国民でありますから、したがって私はやっぱり、銀行局なりあるいは司法当局なり、そういうところなり公取は、こういうところまで足を突っ込んで、ささいな預金をしている
国民の、庶民の利益を守るための私はやっぱり銀行局であってほしいし、公取であってほしいし、あるいは司法当局であってほしい、私はそう思ってこの点だけはどうしてもこれは大臣、長官も含めて、こういう銀行に絡む問題について
——これと物特がどう
関係があるかというと、やっぱりこういうのがからくりからくりでいろんな値上げされて連動されて、いわゆる物価の値上がりということに絡んでくるわけでありますから、やはり銀行と庶民と銀行の融資と、こういう三つの
関係についておのおのの立場から
見解なり、あるいは今後の
指導方針なりというものを聞かしてもらいたいと、こう思うんであります。これは長官、それから銀行、公取、それから司法当局、以上四者におのおの、私がこう申し上げたことが、そういうにおいがあるのか、あるいはそれは
目黒議員そんなのは全然
関係ないと、心配するなと、こういうことなのか、あるいはどこから取ってきたか知らぬけれ
ども、
新聞屋の言うことが
——天下の朝日
新聞ですからね、天下の朝日
新聞の言うことが、やっぱりいいところ突いてるわいと、そういうことのないように今後注意しますと、そういうことなのかひとつ聞かしてもらいたい、こう思います。