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国務大臣(
武藤嘉文君)
一つだけ。先ほど
矢野発言に関連して私、申し上げたので、
誤解があるといけませんので申し上げておきますが、私自身は何も
養蚕農家をどこへ持っていこうという
考え方はないわけでございますので、もし、
矢野次官がそういうことを言うならば、当然何かその辺の裏づけがないことにはそういうことは言うべきではないということで申し上げたので、私が考えておるということではございませんで、この点はぜひ
誤解のないようにお願いしたいと思います。
それからいま三点、
絹織物も含めた輸入の
一元化を法制化できないかということでございます。これは正直、農林水産省の所管ではございませんので、なかなか私がいまの
立場でお答えをするのはいかがかと思うのでございますけれ
ども、これは
通産省の所管でございますので、まあいろいろ研究をされておることと思いますけれ
ども、現実にいま
絹織物については相当輸入制限をやっておることはやっておるわけでございまして、先ほど逆輸入というお話がございましたけれ
ども、いま現実には事前許可制なりあるいは貿管令の発動なり、いろいろやっておるわけなのでございますので、それをどういう姿で法制化していくのか、現実にいまやっていることと別のことをやらなければいけないわけでございます。それで一体
一元化というのはどういうそれじゃ受け入れ体制が、どういう、
事業団なら何か
事業団をつくってやるのかどうか、なかなかこれはいろいろ問題はあろうと思いますけれ
ども、いずれにいたしましてももう少し、実際に
法律をつくることは簡単でございますが、その
法律を運用するという点においてどうかということになると、もう少し
検討しなければならない問題は多々あるのではないかと、私は率直に思っております。その辺がいまいろいろとこの御意見を出しておられる
方々ともし具体的に、こういう形が進んでくれば、その辺をよく承りたいと思っておるわけでございます。
それから、二国間協定につきましては、これは韓国、中国との間、二国間協定を結んでおるわけでございまして、私は今日の少なくとも
生糸あるいは
絹織物の在庫が大変大きなものになっておるという現状から見ますれば、相当これは厳しい態度でことしは二国間協定に臨まなければならないと、こう考えております。
それから、安定制度の堅持ということについては、私
どもは十分今後とも、これはいまの状態を考えますと、この状態のときには当然堅持をしていかなければならないと考えております。