○
政府委員(
山本悟君) 御
指摘のとおりにこういう御時勢で、必要なる協力といいますか、それは当然しなければならないという基本的な態度でいるわけでございます。
宮内庁は、先ほど申し上げましたように、やはり官庁という
かっこうのところでございますから、これは政府の方で、省エネルギー・省資源対策推進
会議でお決めになりました事項、これは当然、官庁といたしまして
宮内庁はやるわけでございます。実際のところ、例のことしの冬で言えば暖房十八度ということ、そういうことはもちろん
宮内庁はそのとおりやっております。去年の冷房の二十八度、大変暑うございましたけれども、あれも、まず
宮内庁といたしましてはそのとおり、実施の時期、その他につきましても決められたとおりをやっております。また、例の省エネの日におきます車の問題だとか、あるいはマイカー通勤の自粛の問題だとか、やはり
職員にも協力を求め、そういう措置をいたしているわけでございます。
宮殿というようなことになってまいりますと、これはいささか、
通常官庁ベースのとおりにいけるかどうかというのは非常に問題でございます。ただ、
宮殿というのは
相当行事がございますけれども、常に全館を使っているというようなものではございませんから、その辺はきめ細かく、機械設備との関連はございますけれども、使用する
部分についてもきわめてきめ細かないまの冷暖房等も処理をするというようなことはもちろんでございますし、実際上は、
宮殿の諸行事の際にも、暖房で申し上げましても、従来こういったことがなかった時代に比べますと約二度
程度は温度を下げて運営をことしはいたしておりまして、それほど支障があったとも思っておりませんけれども、そういうような処理をいたしておりますし、昨年の夏の場合には、官庁と同じにやってみた儀式なり午さんみたいなものがあったわけでございますが、これはやはり服装というような点が上着脱ぎでというようなことにならぬものでございますから、やはりある
程度は官庁よりはそういった面も配慮せざるを得ませんけれども、従来のそういった
事情のなかったときに比べれば、大いに考慮をいたしましてそういう運営をする、こういうような
考え方で実際もいたしていましたし、またこれからもしなければならないと思っております。