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大木正吾君 いままで申し上げたのは主としてこれは経営
努力といいましょうか、そういったものが言葉の上では今度出されました予算なり
事業計画の中に、経済環境が厳しいとかいろんなことがたくさん書いてありますけれ
ども、その要因につきまして、たとえば都市の中でもってこういう移動をする方が多いんですと。それについて相当資料を持っておられるけれ
ども、もう一歩それに接近する手段
方法が論じられていないんですね。同時にさっき申し上げて、同僚議員と逆のことを私はあえて申し上げている、わかりやすくするために。
私も実は東京に来たときに、ある特定
郵便局の書生をやったことがあるんですよ。最初夜学に行きまして、卒業間際に昼にかわってという経過があるんですけれ
どもね。そういったときに覚えているんですけれ
ども、たとえば集金人の
方々がおられた。そしてその
方々はほとんど固定給がない。ない中でもって半年の受信料、ラジオですけれ
ども、集めてきたときにはその半年分はその
方々のいわば収入になったんですよ。そして、当時の判任官の上の方のクラスで、
課長になりませんけれ
どもかなり古手のクラスよりもはるかに収入が月で比べたら多いんですよ、大体六十円までいきませんからね。その
方々は二十日間弱働いたら大体それぐらいいってしまうわけなんですよね。そういったことなど古い方知っているはずだから、私はそれに持ち込むと言いませんよ、言いませんけれ
ども、やっぱり厳しい厳しいと言うんなら、そういったことも参考にして議論することは必要ですよ。
同時に、あえて私は料金が安いことを
承知でもって一五%前後の収納コストと申し上げたのですけれ
どもね、口座振り込みということはこれは常識ですよね。ですから、要するに赤字がふえていってふえていってしようがない、坂本さん、あなたが会長をやっているときは三、四年間これしのげるかもしれませんよ、その次にいったらどうするんですか。
そういったことを
考えますと、まさしく新しい経営効率の問題については、ここでもって言っていいことと悪いことありますよ、私もそれは
立場はありますから。あるけれ
ども、多角的な議論をしてもらった中でもって新しい進路を
考えてもらいたいし、極端なことを言いますと、国鉄だって、今度
郵便料金値上げ問題きますけれ
どもね、これも法定問題について何か少し緩めようという
段階なんでしょう。あなたのところはこれは国営企業じゃないんですからね、むしろそういったこととの
関係の
相互バランスの中でもって私
たちは放送の自由なりあるいは言論の自由というものを守っていくということは非常に大事な問題ではないかということを、国会の前でもって二・二六
事件の青年将校の歌のあの宣伝カー、がらがらがらがら回る世の中ってよくないですよ、これは。
そういったことを
考えるものですから、あえてもっと多角的に経営
委員会の中でもこういった案を出すときに余り日本人はきちょうめんだからといって効率的とか何だかんだ新しいものをやるとか、そんなこと私も全部チェックしてありますよ。全部一ページずつめくって何をするかと聞いたら恐らく答えられますよ、これはね。そういったのじゃなくて、もっとどろ臭い議論をしてもらって、そういうことを私はお願いしたがったからあえて申し上げたので、自分が賛成する部分と反対の部分があります。あるけれ
ども、皆様方の方でもって本当にそういう真剣な議論をしたかどうかということを私は問いたかったからあえて例を幾つか挙げてみたんですから、私の
意見が絶対じゃないんでありまして、参考にしてこれからも御論議願っておきたいし、経営
委員長来ておりませんけれ
ども、経営
委員長にもこの記録は見せておいていただきたいということもお願いしておきたいんです。
次は番組問題に入りますけれ
ども、これは中央、地方に番組編成に対する審議会がございますが、経営
委員ほどの力を持った、放送上の規定じゃございませんけれ
ども、国民との対話ということを
考え、国民に開かれたNHKということを
考えていきますというと、この
委員の
方々の選び方ということは私は重要なウエートを持つだろうと思うんですが、この番組審議会
委員のメンバーについてはどういうような選考で選ばれておられますか。これについて同僚議員が去年、おととしぐらい
質問したかもしれませんけれ
ども、再度私に教えていただきたいと
考えております。