○
説明員(逢坂国一君) 浜岡原子力発電所ばかりではございませんが、原子力発電所につきましては、原子炉等規制法と電気
事業法によりましてその安全を、万全を期すべく種々な規制をやっておるところでございます。
安全性を
考えます場合に、非常な大きな問題としまして耐震ということが重要でございます。私
どもはその安全の審査、設計——基本設計の
段階からあるいは詳細設計、工事あるいは運転に至ります一連の規制の中で厳しく監督しておるところでございます。
ところで、大
規模地震と原子炉の
安全性ということに対してでございますが、現在、原子力発電所で
考えております設計は、まず地質、地盤につきまして詳細な
調査をいたしまして、岩盤に直接設置するという
考え方でしております。それから立地地点におきます想定されます最強の
地震、これを
考えまして放射線障害を及ぼすことのない
ようにということで、
地震に対しての耐震設計を行う、この場合の具体的なやり方としては、いろいろな重要
施設ごとにクラス分けをいたしまして、それに応じて一般の建物よりは厳しい設計をするという
考え方でやっております。
具体的にもうちょっと詳しく申しますと、建築
基準法でいろいろ
規定をしておりますもの、これは静的解析と言っておりますが、そういうもので三倍の、ある重要なものは三倍という
ような
考え方。それから、動的解析というのを行いまして、これは、これまで起こりました歴史的な
地震の中で想定したその地盤で
設定されますそういうガル数を決めまして、そうしてそれの解析を行うということで、そのどちらかで、どちらにももつ
ようにという
ような解析をするわけでございます。それに加えまして動的解析の中ではASクラスと言っておりますが、機能上非常に重要な格納
施設その他につきましては、動的解析でAクラスで
考えましたものの五〇%増しで、その機能が損なわれないかということをチェックするわけでございます。この
ようにしますので、非常に詳細な安全審査をやるわけでございます。こういうものを通しまして合格しましたものは、建設については
支障ないというふうに思っておるわけでございます。
なお、浜岡の三号炉でございますが、これは一昨年の十月に電源開発
調整審議会で国の電源の
基本計画の中に組み入れられておりまして、その後十二月に設置許可の申請がされ、現在、安全審査について慎重に検討しているところでございます。