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寺田熊雄君 私は、その八回の同一便あるいけきわめて至近の便で出入国をともにしておるということの中で、とりわけハワイ会談で一緒に行き一緒に帰っておるという事実を重く見るわけです。それから四十八年十一月三日に
検察官が
主張しておられる二十万ドルの
支払いをした、また、それをクラッター氏から
小佐野氏が受け取ったというその時点においても
浜田と
小佐野が同一の行動をとっておるということをことのほか重く見ざるを得ません。
そういう
浜田と
小佐野がきわめて重要な時点において終始行動をともにしておるということのほかに、私
どもがこれは
疑いなく認められる点は、
浜田氏が児玉譽士夫氏の書生であったという事実であります。児玉のことを
先生と呼んでいるというのはこれはまあ公知の事実であります。これは児玉と
浜田との
関係。それから
小佐野と
浜田との
関係は、いま言ったようにきわめて重要な時点で出入国をともにしておるその以前から、
つまり浜田氏が千葉県の県会議員時代、三十七年から
土地を幾たびか
小佐野に買ってもらっておる、自己の経営する君津興産の不動産の
売買というものはすべて
小佐野に対して売却したものである、そして
小佐野をおやじと呼んでおったという。
それから今度は田中との
関連を調べてみますと、田中角榮氏が自民党の幹事長でありました
昭和四十四年に
浜田氏は
衆議院に第二回目の出馬をしておる。そのときに田中氏に特に取り入って自民党の公認を得たのであると、そういう事実があります。これはサンデー毎日の鈴木棟一と言われる記者が農林省の政務次官室で
浜田氏からそういう
説明を得たということでありまして、これは私
どもはかなり信憑力のある
報道であるというふうに見ております。また、今回
浜田氏がパリに行ってしまったということも同じサンデー毎日の記者がこれを探知して一緒の飛行機でパリに行ったというそういうサンデー毎日の記事もある。週刊誌の記事といえ
ども私
どもはやはりその中に非常な真実があればこれをくみ取っていかなければなりませんし、その前に週刊文春ですか、
浜田氏が
小佐野氏と一緒にラスベガスに行って
賭博行為を行ったということをいち早く
報道しておるようでありますが、そのときは余り注目を引きませんでしたけれ
ども、これが後日に至って真実であるということがやはり立証されてきておるということになりますと、こういう記事というものはかなり信憑力があるというふうに見ざるを得ない。
そうといたしますと、これはそういういろいろな
資料を総合いたしますと、ロッキードの田中、
小佐野、それから児玉、この三人の巨魁と
浜田氏との
関係というのはきわめて緊密な
関係にある。むしろこれはロッキード四人男と、四人組と称しても差し支えないくらい緊密な
関係にある。そういう事実を考えますと、これは児玉から、ロッキードから取得します報酬の一部分を
小佐野へ支払ってもらう、
小佐野への五億円の一部として
支払いをする、そういう受け渡しに
浜田氏も当然これは関与しておったのではなかろうかという疑惑を抱かざるを得ません。いま申し上げたようないろいろ
資料からこれはどうもかなり深く
浜田氏は関与しておるんじゃないだろうかと。四十八年十一月三日の受け渡しの際も同行しておったわけでしょう。これはわれわれがそういう疑惑を抱くとしても、そこにかなり合理的な根拠があるというふうにわれわれは考えるんですが、これは
刑事局長いかがでしょう。