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渋沢小
委員 これはそのときの搬出、これは
和光堂に限りませんが、搬出の詳細なデータです。
これは
厚生省にも後で必要なら私は提示します。
これだけ言えば十分だろうと思うのですが、私
どもの判断では、これは明らかに
丸紅さんの
誓約書を初めとする諸書証によって
厚生省はだまされておるのじゃないのか。
現実はこのようにいわばきずもの、
食用外と認定されたものを、それは
工業用に使うことはわかりますよ。断じて捨てることはない。
工業用に使えるものだ。しかし、さらに、その指定をされたけれ
ども、
混入して
食用に変えれば売れる。一見わからないものについてはさらにそういう選別をして、いま現に明らかなようにそういう
混入によって
食用に切りかえられておる、
食品問屋に売られておるということは明らかだと思うのです。
ちなみに、この
丸紅が要求して
とりました海事検定協会の
レポートですね、これを翻訳してみたときに、甘粕という、これはきずもの専門に引き受ける
会社にまず最初に売っています。その落札
価格というのは二万円台ですね。当時八万五千円から九万五千円の相場だった、この二、三月は、全部データを見ています。その時期に、二万二千円から二万五千円、大体二万円台で売っています。
損傷の程度によって違いますね。ばら物はちょっと高くなっています。袋物は二万円台で売っていますね。これはあなた方処理されておわかりだろうと思う。これに全部出ているのです。そして、それだけ安く売らなければならなかった分だけ
保険金社から
保険金をちゃんといただいて七社で分けているですな。損のないように受け取っている。それは結構。ところが、それが今度の
明糖と富士商が
取引している段階では六方円台で、このカードによると六万五千円で
取引されている。
食用としては八万から九万台のときに六万五千円ですから大変安いものですね。
食用として考えた場合にはこれは格安のものです。これは商売になる。しかし、もともと
家畜にも食わしてはならぬ、使ってはならぬ、こう言っているものです。それが六万台で富士商に売られている。富士商から
和光堂その他
豆腐、
納豆、
菓子問屋に移るときには完全な
食用べ−スで渡されている、こういうことなんですね。これはひどい
状態なんですよ。しかもこういうことが常識化しているとすれば大変なことだと思うのです。
厚生省でもWHOでも、青カビに含んでいると思われる発がん性物質は非常に問題になっているわけでしょう。サルの実験なんかでもこれは非常なことが出ています。非常に問題になっている。まさに毎日の食卓を飾るものですよ。しかも
大豆はほとんど輸入に頼っている。
日本人はほとんど冷ややっこ族ですね。それから
納豆、
みそ、そういうまさに国民の暮らしに毎日欠かすことのできないようなものの供給が米国からの輸入によってやられている。これが、
厚生省が
家畜にも使ってはならぬと言っているもの、そういう有害物を簡単にこのようにすりかえている。すりかえて
食用に化けて問屋に
流れて食卓へ並ぶ、この
流れは大変なことだと思うのです。しかも量が大変ですよ、千トンという単位。たまたま私がつかんだのが千トンとか二千トンという
明糖、富士の
流れ、知っただけでもそれだけです。しかも、船で一割や二割は冠水しておかしくなるのが常識なんだそうですけれ
ども、もしそれがほとんどそういうかっこうでやられているとすれば重大な問題です。通産省
においでいただいているのは、こういうことをチェックするものが
国内流通の中にない。
厚生省が先ほど
お話しの程度のことで、手不足で、いわゆる
書類が出ればそれから先はやれぬのですね、野放しなんです。
丸紅さんから
書類が出れは後はどうなっても野放し、ひどい
状態なんです。ですから、堂々と
社員を使って五分五分にまぜ合わせろとか、新聞に何かちらっと出ると、新聞記者が追っかけてきたら裏の土手で焼けとかいうことが公然とやられているんですよ。公然とやられているからわれわれの方にも話が入ってくるのです。余りにひどいというので、これはひど過ぎますということを
社員の方でもおっしゃるのですよ。きょうは大変勇気ある
参考人の発言をいただいておるのです、おいでにならないんじゃないかと思っていましたが。そういう実態なんですね、ゆゆしきことだと思っています。
私はこの間には脱税の疑いもあると思う。二万円台でやられたものがいつの何にか六方円台に、最後には
食用ベースで
取引されているのですから。国税庁
においでいただいているが、私
どもの
調査によっても脱税の疑いがあるのです。お調べになりますか。