○小林(政)
委員 同じようなことが繰り上げ償還の際にもやはり見られるわけであります。
金融引き締め期に約九%台の高金利で
融資を受けた
中小企業が、五十三年度に入って金利が七・一%と低くなったということで、
中小企業の場合には運転
資金あるいは
資金繰りに常に非常に苦慮しておりますので、何とかこの
金融負担を減らしていこう、こういうことでこの際繰り上げ償還を行うということはまた当然のことであろうというふうに
考えます。しかし
資金運用部から金庫は八%台で当時借り入れをいたしておりまして、その借りた
資金を七・一%という低い金利で運用を図っておりますので、ここにも大きな逆ざやが出てくることは当然のことだと思います。私は、このように
政府系の
金融機関として、運営上の問題やあるいはまた構造上の問題として出てまいります
赤字といいますか、逆ざやにつきましては、
一般会計や
政府出資をふやしていくなど、こういう形で適切な措置を今後とっていくということがきわめて重要になっていくのではないか、とりわけ今後
金融縮小の動きが強まってくるというような
状況のもとで、この問題は非常に大事ではないかというふうに
考えますけれ
ども、公定歩合が一・七五%
引き上げられて今回は九%になっております。かって
政府がやはり繰り上げ償還を行った時期と同じような
状態が繰り返されるのではないかということも
考えられます。こういう点から、具体的にはやはり適切な措置をその都度とっていくということは非常に重要だと思いますけれ
ども、この点について見解をお伺いいたしたいと思います。