○松本(忠)
委員 先ほどの御答弁にもあり、いまの御答弁の中にもありましたけれ
ども、家賃
対策補助、これは今度の予算では七億八千三百万、こういうふうに計上されております。予算が
現実に成立しているわけではありませんけれ
ども、この七億八千三百万というものは各都道府県別に一体どれぐらいの数字になるのか、私はお伺いをしてみたい。
東京の現状から見てこれは全部
東京にもらったって足らないぐらいなんです。こうしたものを考えてみたときに、私は、この問題についてはもう一遍その資料を、後で結構でございますが、府県別にどれぐらいの割り当てになるかについてお
答えをいただきたいと思います。
時間もございませんので、最後にまとめまして細かな点について四点ほどお伺いをいたしたいと思います。
それは公営住宅の入居者でございますが、家具類につきましては火災保険がつけられておりますが、住宅部分は
公共住宅でございますのでつけられません。したがいまして、火災が起きましたときに原状に戻さなければなりません。焼ける前の姿に戻さなければなりません。それが責任でございます。したがいまして、これを担保することができないという
方々がございます。この点をどのように解決をしたらよろしいか、こういう悩みがございます。
第二点は、老齢の御両親が定年退職後も共働きをしていたわけでございますけれ
ども、最近勤め先の会社が減量経営ということで失業しました。収入がなくなりました。一方、お子さん、この方は四十歳過ぎている方でございますけれ
ども、奥さんが亡くなられましたので、この際両親と同居しようということになったわけでございます。こういう希望を持っているわけでございますけれ
ども、なかなかこれが同居できない、こうした事情の場合は、私は速やかに同居できるようにすべきではなかろうかと思うわけでございます。
それから三点目に、年をとった両親を引き取ってお世話したいという
公共住宅に入居している方がございます。この方は、現在御夫婦それから子供二人、子供といいましてもこれは未就学児でございませんで、小学校の高学年でございます。現在、二DKに入っておりますけれ
ども、せめて三DKあるいは三LDKに移転できないか、こういった希望を持って私のところに相談に見えられたわけでございますけれ
ども、これも現状ではなかなか解決ができないでいるわけでございます。
それからもう一点は、公営住宅の建築様式のことでございますけれ
ども、冬季に窓から太陽光線が入ってくるように建築すべきだ、こういうふうに居住者が口々に言うわけです。これは建て方次第でできるわけだ、こう素人の
方々でございますが、現に入っている方が口をそろえて言うわけでございます。省エネルギー時代だというのに午前中から電灯をつけて、そしてストーブもつけている、こういう状態。そして一遍入ってしまいますと、勤め先の
関係もありまして現在の住宅事情からは移転が不可能でございます。私は思いますのに、建築設計の
段階で十分考慮して建てたには違いないのでありますけれ
ども、こうした不平不満というものを全入居者が持っている都営住宅がございます。こうした状態を考えましたときに、何とかしてこういう
方々に対してももう少し太陽光線が、せめて冬場入るように設計できなかったものか、こう思うのでございます。私は、十分設計建築の
段階で考慮をしたんだとは思うのですけれ
ども、現に入っている方が口々にこう直せばできるじゃないか、こういうことを言いますと、これは
東京都の問題かもしれません、国の問題ではないと思いますけれ
ども、こうした問題に対する指導監督というものがやはり必要ではなかろうかと思うわけでございます。
もう一点つけ加えますのは、非常に狭いスペースでございますので、
東京のように緑の少ないところでは窓のところにベランダがあればそこに緑でも置きたい、こういう声が多いわけでございますけれ
ども、ベランダもないというようなことでございます。
こうしたことで、一遍入ってしまいますと他にいいところがあってそこに移転できるというような状況ではございません。こうした点が多々ございますので、現在のこの
制度上の問題あるいは建築上の問題、いろいろな問題をまだ公営住宅は抱えているわけでございます。最近建築されます住宅についてはかなり
改善はされておりますけれ
ども、こういう悩みを抱えながらもやむを得ず入っている人が多い、こういう点をひとつ御承知願いたいと思いますが、いまの四点につきまして
局長から具体的にお話を承れればありがたいと思います。
なお最後に、
大臣、こういう公営住宅の現状を十分御認識をいただきまして、さらに新しい住宅建設を進めるためにも勇気を持って前向きに取り組んでいただきたいことを御
要望申し上げまして、最後に
大臣のお
答えをいただいて私の質問を終わりたいと思います。