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宇野国務大臣 まず名称でございますが、最初大平総理から私と竹下
大蔵大臣に、行
財政改革案を年末までにつくってほしい、こういう要請がありました。われわれといたしましては、長期では
余りにも長過ぎるから中期、つまり三年ないし五年というところに抑えようじゃないかということで、一般的は中期
行革、こういうふうに言われましたが、
国民のサイドから
考えますと中期とは一体何かわからない、こういうことでございましたので、私もなるほどと思いました。したがいまして、本年になりまして名称を改めまして、
昭和五十五年
行革、こういうふうに申しておる次第であります。五十五年もあれば、五十六年、七年も
政府は常に
行革を志すべきである。そうさえしておきますと、たとえその
特殊法人の
統廃合が五十七年に行われたといたしましても「
昭和五十五年
行革」ということで、それぞれの方々の頭の
整理ができるのではなかろうかと思っております。その五十五年
行革のいわばパートワンというものが旧臘閣議決定をいたしました四本の柱プラス
定員削減でございまして、これが
評価はどう思われるかという
お話でございますが、私といたしましては、戦後における
かなり大規模な
行革をやった、こういうふうに自負いたしております。しかしながら、これで満足すべきものではないということも十二分に私もそのことを
考えております。したがいまして、続いて第二弾を発表いたしますよということを
国会におきましてもしばしば言明をいたしておるような次第でございます。特に私は、
特殊法人の
統廃合も、先ほど来申し上げましたようなことで、さらに手を加えたいと思います。また、
地方に関しましては、三月三十一日までに
ブロックは
かなりの成績を上げたいと
考えておりまするし、同様に六月三十日の府県単位の
機関に関しましても同じような成果を上げたい、かように
考えております。
報告、あるいは許認可等に関しましては、もうすでにその数も発表いたして、閣議決定の際にきちっと表明をしたわけでございますが、これなんかも私は、
余り目立たないのでありまするが、
報告なんか二枚
報告する書類を一枚にしなさい、あるいはもうゼロにしてしまえ、毎月出しておった
報告はもう半期に一回でよろしい、こういうふうに、実は
余りにも
民間に
過剰介入が多い、あるいは
地方自治体に対しましても
政府の介入が多過ぎる、こういうことで
整理をさせましたところ、千四百七十七件という
数字が出てまいりました。試みに、じゃこの紙を積んでごらんと言って
計算させましたら、それが二百メートルになった。なるほど、二百メートルという高い紙、霞ケ関ビルが百五十ですから、それよりももう五十メートル高い書類を
日本じゅうで判をついたりつかれたり、むだなことをしておったんだね。こういうことを
考えますと、常に
行革というものはやっていかなくちゃならない、こういうふうに思いますので、私は
行革につきましては常在
行革だ、こういうふうに言っております。そして、
民間の方々あるいは
地方の自治体の関係者にも、一応千五百ばかり許認可も
整理をしたし、
報告は千四百七十七件も
整理をしたが、個々に分ければ小さなものかもしれませんが、その結果に関してもひとつ私に聞かしてほしい。
宇野さん
余り効果なかったというふうなことなのか、あるいはわりかた助かったというふうなことなのか、こういうことに関しましても、私はそれぞれ
国民の声を聞いていきたいし、特に、行管庁
長官が東京で机の前に座っておったって、これは
行革になりませんから、私みずからが機会を得ては、時間をつくっては全国を行脚いたしまして、まだまだむだはないか、節約すべきところはないか、
ぜい肉はないかというふうなことに関しましても、今後その
努力を怠ってはならない、こういうふうに決意をいたしておる次第でございます。