○大来
国務大臣 総理は、われわれとしては従来より精いっぱい努力してきたところであるが、今後とも自主的にその努力を続けていくということを言っておるわけですが、同時に、何をしていくべきかを真剣に検討していきたいと同じくだりで言っておるわけでありまして、努力と検討と両方発言しておるわけでございます。
それから、ただいま野間
委員が、私がいよいよエスカレートしているというような御批判がございましたが、私はあくまでもこの問題を冷静に
考えて、やはり
日本国民の将来の安全という問題を踏まえて冷静な
判断をすべき問題だ。これは単に私
どもだけじゃなくて、私
どもの子供や孫にもかかわる安全の問題でございますので、この問題は余り感情的に取り組むことではなくて、冷静に諸般の
情勢を踏まえて
判断すべきでありますし、また
日本の国民生活なり
経済なり財政に及ぼす影響というものについて、その量的な影響というもの、どの
程度の大きさのものかというようなことも、客観的に
評価して
考えてみるべきことじゃないかということを痛感しておるものですから、ときどき私の
考えを申し述べておるわけでありまして、決して何でもかんでも防衛だというようなことは申し上げた覚えはございませんし、私自身の信念としても、
日本の外交というのは国民の生活と安全を守る、国際的には平和と建設に寄与するというのが
日本の外交の基本的
役割りだということは、
外務大臣の国会の初めの演説でも申しておりますし、こういう基本的な
立場、あるいは平和憲法と自主、専守防衛という枠を踏み越えるべきでないということも繰り返して申しておるわけでございますので、その点御了承願いたいと思います。