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上原委員 検討結果を踏まえるということは当然でしょうが、もう少し進めてから、また私の方からも問題提起等をちょっと申し上げたいわけです。
それで、いままでのことは、大体これまでの本
委員会なりあるいは別の
委員会で時折取り上げる
機会もありましたので、
政府の御見解として出てきている域は余り出ていないわけですね。
同時に、
開発庁の事務次官の方でも、いろいろ
沖繩振興開発計画に触れている面があるのですね。「時の動き」という
政府刊行物の五月号で、川村次官が、
沖繩振興開発計画について、いまの見込みでは恐らく現計画の十年かかった時点でも、
沖繩は何もしなくてもいいのだということにはまいらないだろうと思う、こう述べて、暗に二次振が必要だという示唆をすでにやっておる面があるわけですね。さらに、振興開発計画の今後の方向性として、先ほ
ども少し
指摘をいたしましたが、第一点としては、地域的な側面として、
沖繩本島は相当整備がいわゆるハードな部分については進んできたけれ
ども、それ以外の先島諸島、離島の振興策をどう考えているか、これも今後の二次振を考える場合、あるいは今後の振興開発計画を推進していく場合には重要な点だということを
政府部内で要職にある方がもう
指摘しているという点ですね。
第二点目としては、経済的な側面として、産業の振興というよりは、むしろ
県民の生活安定という面に着目をして計画を組んでいかなければいかないのじゃないのか。たとえば産業構造、先ほど言いましたが、現在第一次六・五、第二次が二〇・五、第三次が七三%、当初目標はとてもじゃないがそうじゃなかった。二六%か三〇%ぐらいに第二次を持っていくということだったが、しかし、ずっとこの構造は
復帰後今日まで続いてきているわけですね。こういう面からしても、産業構造ということは相当考えねばいかない。同時に、
県民生活の安定という面から着目をしていく必要があるということを
指摘をして、私は、こういうふうに書くというのはある程度評価していいと思うのですね。
第三点として、計画の具体的な
内容の面で、道路、港湾、住宅などの
施設は、住宅も私はまだまだだと思うのですが、相当整備されてきたが、今後は人的サービスの整備をしていかなければいかない。先ほど言いましたように医療部門とかあるいは社会福祉
施設、公園、そういう面かと思うのです。
だから、第二次振興開発計画の具体的な
考え方としては、いま挙げた三点を中心にして考えていきたい、さらに、これら三点についてもいま一歩踏み込んだ
施策の立て方をやらなければいかないということを
開発庁の事務次官が言っておられるのです。しかもこれは公にしている見解なんですね。
皆さんが二次振をお考えならば、少なくともいま言ったような立場でやっていかれようとしているのか、これをもう少し明らかにしていただきたいということです。
そうして、さっき
お答えがありましたように、では、その具体的な検討結果を待ってというのですが、いつごろまでに
開発庁が進めているこの検討は結論を出すのか、結論が出るのか。専門
委員会を設置をして、いろいろ四部会ですかを置いて着手をしているというわけですが、いつごろまでにその結論をお出しになるつもりなのか。
県は、先ほど言いましたように早ければ十月、遅くても十二月までには成案を見たい、こういう方針ですでに作業に着手をしておりますね。そういう面からする方向づけというのは大体もう出ていると思うので、もう少しそういうことを明らかにした上でこの際進めていただかないと、もう十年なんというのは手の届くところまでこれは来ておりますよ。どうでしょう。