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丸谷金保君 そこで、提言なんですが、ひとつ
大臣聞いてください。
これは前にも話したことがあるので、農水省の
皆さんは御存じなのです。
一つは、
学校給食炊飯システムセンター構想。これはパンフレットもそちらにいっています。いまの
学校給食の制度、なかなか一気に進まない理由は何か。たとえば週二回あります。頼んでいるところは、大体いままでパンを入れていた業界に頼むのです。いいですか、うまい御飯が出てこないのが
常識なのです。調べてごらんなさい。こういう問題が
一つあります。ですから、私は、前々から提案しているのは、米どころに思い切って三万食、五万食、十万食というような単位の、おいしい米を炊けるセンターをつくるべきだと。たとえば十万食で計算してみますと、私の計算では、四億あれば食器から配送のおひつから車から全部そろうのです、十万食。
それで、子供たちが週に二回とか弁当を持ってくる。これも、きょうは文部省にも来てもらっておりますけれ
ども、都会でPTA会の世論
調査をすると、パン食の方がいいという世論がたくさん出てくるのです。なぜなら、お母さんたちがめんどうだから。そのためにわざわざ御飯を炊かなきゃならない。ですから、世論
調査の結果は、米飯反対だ、うちから持ってくるのならと、こういうことになっちゃうんです。みんなそういうデータだけで、どうも
学校給食に米飯というのはなかなか進まない。ですから、少なくても十万食単位で四億あれば一カ所できるのです。いまの施設で大体三時間でできます。もうそういうことは、たとえば温泉地帯の旅館組合なんかもやっていますよ。御飯にして配給しているのです。それを、いま各自治体がやっている既存の、パンを中心としたそういう
学校給食施設にくっつけようとするから町村長も無理があるのです。私はこれは何十人もの市町村長に聞いてみました。いやそういう
方式であればこれはまた
考え方違えるなと、こういう話があるのです。
そして、その予算ですけれ
ども、そのうち半分補助金、これは文部省は、
学校給食補助金は文部省だと、こういうことに必ずなると思います。そうすると農水省だけでいかないのですから、もう農林官僚だけの手には負えなくなるのです。残りの二分の一、農林中金のお金も余っていますから、利子補給して起債を認めるということです。それから、米飯地帯の市町村は一部事務組合をつくる。運営はその一部事務組合で行う。そして五〇%の起債を認めて、それの今度は起債の元利償還額、これは地方交付税の基準財政
需要額の中にルールをつくって算定する。そうすると、これは自治省の問題なんです。それから、それらの設備をするののいろいろな税がかかります、メーカーにも。これらの減免の措置は大蔵省で
考えてもらう。それから、今度はいよいよお米です。お米は絶対に新米を使うこと。これに農水省が助成をする。減反に助成するよりはずっといいと思います。働かないでお金をもらえるなんというようなことが長く行われたら大変です。そうすると、それは予算措置としてもその分が回りますから必ずしも不可能なことでない。それから運営、これについては、一気にルール計算できなければ、自治省の方でそれぞれやったところについて特別交付税、あるいは文部省の方で
学校給食補助金というふうな形、少なくても四百億あれば百カ所できます。一遍にできなければ
一つか二つ、どこか、得意のモデルケースというやつで至急に手をつけていただきたい、来
年度予算にでも。やるという
地域があります、私はそれを何カ所か確認しています。どこもやらないのだというなら相談してください。私はそれをやる
地域を見つけ出します。農民が恐らく、それをやらないと言えばその
地域の市町村長はこの次の選挙は危ないということになるくらい燃えると思いますので。そしてまた、これだと、そんなに市町村の財政を圧迫しないで、しかも米地帯の市町村としては
一つできるわけです。
くどいようですが、これで少なくても私は二十万トン以上一気に
消費が拡大すると。ただし、そのことよりも、先ほどから
大臣が言われておる、嗜好が変わってき生活様式が変わってきたという中には、一番大きな問題は、何十年かにわたって米離れの
学校給食をアメリカの占領
政策の引き継ぎとして、脱脂粉乳までアメリカからもらって行ってきたところに問題があるのです。それは一時期食糧がなかった。当然それは早くに切りかえなければならなかったのですが、これは
農林省というよりも文部省の方では、パンを食べれば頭がよくなるなんてね、こんなようなことが巷間流れて、味の素をたくさん——まあこれはちょっとよけいなことですが、というふうなとんでもないデマが飛びまして、そういうことがずっと流れていて続いてきておりましたが、一番根本は、やっぱり子供の嗜好からきちっとおいしい米になれさせることです。おいしい米になれていれば、たとえば家庭で電気炊飯器でもってきのうの御飯がまだほかほか温かいからといって出してきても、お母ちゃんこれ違うよと。学校で食べる御飯はもっとおいしいよということにもなるんです。しかし、おいしい米を食べていなければ、いまのお米、御飯はこんなもんだということで、御飯というのはまずいやと。こういう思い切った
努力を、ひとつ
大臣、やっていただきたい。
これはもう農水省だけの問題でないんで、
閣議の問題として、もっと具体的なことになると時間があれですから、いずれまたこれは、終わってからもっと具体的に、そういうものをどこでつくっていてどうだというふうなこと、そういうふうなこともあわせて御
説明もしたいと思います。大体いいところまでいくと
大臣がかわっちゃうんですよ、また。だから、今回一番最初にこの問題を取り上げるのは、かわらないうちに何とかしていただきたいと思うからです。これはもう
大臣が
やる気にならなきゃ、農水省の役所のセクトの中だけではどうにもなりませんね。
このことについて、自治省交
付税課長さん。いまのような形で交付税の補助がついて補助起債の場合に、補助起債の起債の元利償還額は、その
年度の基準財政
需要額に交付税法上としては入れられるものでしょうか、税法上なじまないものでしょうか。補助起債ですよ。