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対馬孝且君 いま労働
大臣から、最優先という課題で大蔵省に予算要求をしている、また、ぜひ実現をしたいという力強い決意のほどを示されておりますから、ぜひこれだけは、
積雪寒冷地給付金が三年目でようやく軌道に乗りつつあるというのがいまの現状なんです。この点をよく
実態把握を関
安定局長はされておりますから、その
実態を踏まえて、これもし三年が二年だとか、二年が一年だとか値切られたら、せっかくの制度が
意味がなくなっちゃうんです。そこを間違わないように、ようやく三年目で緒についたという段階ですから。したがって、これから
季節労働者三十万人が実りある、救われる
対策になるかどうかという本当の緒についたばかりでございますので、その決意でぜひやってもらいたい。
実は、私もこの間七日に、
現地の全道労協の議長、
局長、それから
北海道の季節労働組合の会長等も来まして、竹下大蔵
大臣と会見をいたしました。大蔵
大臣も
実態認識をしていただきまして、幸い、何とかこういう財政再建の折ではあるけれども、
北海道の
実情としてよくわかった、積極的に、自分の個人的な意見だけれども、大蔵
大臣という立場でも
努力してまいりたい、こういうお答えがございましたので、ぜひ
労働省としては最優先、不退転の決意で対処してもらいたい。いいですね、この点は。
それでは、次の問題に入りたいと思うんですが、これはいまそういう
延長できるかどうかという事態にこういうことを申し上げるのはどうかと思うんでありますが、何とかでき得れば次の段階でいいんですが、
延長が決まった後でいいんですけれども、
指定業種の拡大ができないかということです。たとえば、水産加工とでん粉工場に働いている方々がぜひ冬場の季節に——でん粉工場に働く方々、水産加工はどうしても冬場になるとなくなる。これは積雪ですから、名前のとおり積雪なんで、雪が降ったら働けないという、こういう
実情に沿うための
措置なんですから、そのためにも、でん粉工場とか水産加工というのがあるわけでありますが、これが遺憾ながら
指定業種の中に入っておりませんので、これはぜひひとつ
検討していただきたいということが
一つです。
それから二つ目は、これは現在七十数組合が
中小企業協同組合法、前の藤井労働
大臣の御理解も得まして企業組合というものについて御認識をいただいて
行政指導をしていただきました。そのおかげで七十数組合ができておりまして、いまやっているのはどういうことかといいますと、ことしの冬やったのは、この企業組合の仕事としまして砂利採取、枝払い、それから除雪、側溝の整備、こういう仕事を実はいまやっておるわけです。ところが、仕事がなければ何ぼ制度をつくってもどうにもなりませんものですから、これは何とか積寒
給付金制度を活用をし、また、そのことによって
生活していけるという
意味での仕事の創出をぜひ考えてもらいたい。
具体的に申し上げますならば、実は昨年、私も自治
大臣にお会いいたしまして、特別交付税の枠を六十二億、たしかいま記憶にあるんでありますが、六十二億広げていただいて、それを市町村段階ではどうなっているかといいますと、
季節労働者で多い人で二十万円、最低でも十万円。長万部の例なんか二十万円でありますが、
季節労働者が二十万から十万の
生活困窮資金を借りるわけです。これは借りた金ですから返さなきゃならぬわけです。返すんでありますが、仕事がないから、これは結果的に
生活困窮資金を市町村が手だてをしなきゃならぬという
実態になるわけでありまして、そういうことが何とかならないかというためにも、
生活困窮資金を借りなくても、
生活をするための積寒
給付金制度として、十万二千円になりました。私どもは十五万と主張しましたけれども、十万二千円まで
労働省の
努力で上げていただいております。
そういう
意味では、もちろん不十分でありますが、私の言いたいのは、国としてそういう仕事を制度と併用いたしまして、仕事を極力
行政指導していただく、こういう考え方を持ってもらいたい。これをひとつ自治省もあわせて、いつも労働
大臣から自治
大臣に対しまして、いわゆる特別交付のその目的のためにおろしてもらうという限定はされておりませんけれども、そういう
意味での仕事の発注を考えてもらいたい、この点をお伺いします。