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板野参考人 このたび、私の在任中に起きました
関税法違反の問題その他の問題につきまして、私はこの機会をかりまして、本当に私の
監督が不十分でございますし、また部下の訓育が不十分でございまして、まことに私は申しわけない。
国民にいろいろな疑惑を持たせ、また世間をお騒がせいたしましたことにつきまして心から私は今回
おわびを申し上げたいと思います。また、こういう機会をお与えいただきました当逓信
委員会の
委員長初め諸先生に対しまして、ありがたくお礼を申し上げる次第でございます。
私、在任中につきましては、五十二年、五十三
年度から国際通信
事業の非常な技術革新に基づきまする大変革の時期に遭遇いたしておりまして、もちろん先ほどからお話のございました為替相場の変動による
料金改定の問題、それから新しいデータ通信の問題、その他の問題が山積をいたしておりまして、私自身がその仕事に没頭する余り、この
社長室におきまする渉外の
関係とかあるいは
交際費の問題とか、そういう点につきまして、
社長室の室長以下を私はいつでも信頼いたしましてこれを任せてしまった、こういう点につきまして今回この不祥な
事件が起きました、こういう点を考えてみますると、これは私の非常な誤りであった、やはり対外的なそういう問題と対内的なそういうような仕事につきましても十分
監督をいたしまして、そしてこのような
事件が起きないようにやっていかなければならなかった、こういうふうにいま私はつくづく反省をし、申しわけない、特にこの
関税法違反につきまして
会社それからまた三人の者が
告発を受けるというような、そういうまことに不幸な
事件に遭遇いたしまして、本当に私、身を切られるような思いでございます。
私、国際通信というものは本当にこれから非常に大きな変転期にありますので、この国際通信というものを正しく、それから大きくこれを発展させていくということに余りにも力を入れ、余りにも頭が走り過ぎまして、そういう非常に大切な社の中、特に
社長室の中を治めていく、正しい
方向に導いていく、こういう点につきまして、私は非常に欠陥があった、私の
監督が不十分であったというふうに思うわけでございます。そういう点につきまして重ねて重々
おわびを申し上げると同時に、ただいま
古池社長がおっしゃいましたように、これからそういうようなことが再び起こらないように
社内の組織を変え、人をかえ、清新な気で、そして国際通信が当面しております重要な問題を解決されていく、こういうことが私は非常に必要かつ大切なことだというふうにみずから反省をし、ただいま
古池社長のおっしゃいましたそういう発言につきまして、どうかそのようなふうにこれから
KDDを
指導していただきたいというふうに考える次第でございまして、私の不明な点につきましてこの機会をかりまして、本当に
国民の皆さん、それから諸先生、それから
KDDの皆さんに対しましてもまことに申しわけないというふうに深く反省をし、深くみずからを責めておる次第でございます。どうかひとつよろしく
お願いいたします。