○新盛
委員 質問をしている間にどんどん時間が過ぎますので、一括して少し言いますから、端的に
お答えいただきたいと思うんです。
いまのように試験研究を行いながら、抵抗性作物を選定することな
ども含めて御
検討いただいているようでありますが、この
防災の
施設設備
事業の一環で、土壌などの矯正
事業というのがあるわけであります。こうした中に有機質の素材投入地域、こうしたものを拡大をしてほしい。これは御承知のように火山灰によって土壌の性質が変わってきます。だから、この際、そうしたことの手入れをする必要があるのじゃないか。この有機質の素材投入を行うべきだ。拡大すべきだ。さらに、灰に強い作目導入
事業の諸
対策はどうしても必要になってくる。このことについてどう考えているか。さらに、こういう園芸あるいは果樹、農作物が悪いとなれば、これから生計を立てていくためには何をやればいいだろうか。畜産を振興していった方がいいか。これは、畜産
関係事業の新設をして地域の営農安定を図ったらどうかということも一面ありますが、豚の値段が上がったり下がったりで、もう大変最近ではこの値下がりで、農家は畜産もやりたくないということであります。一家心中という悲劇も、ミカンがやられたので豚を飼ったら、これまたそれで大変値下がりをして、一家心中という悲劇が現に昨年あったわけでありますから、こうした
関係を踏まえてどういうふうな畜産形態をつくり上げていくべきか。五十六年度以降、もっと熱心に
政府としてもあるいは県としてもそういう
計画をお立てになっているように聞いているのですが、それらについて、その進捗
状況あるいは現実可能な
措置についてひとつお知らせをいただきたい。
それから、野菜の
降灰防止栽培促進
事業の補助
事業の中の採択基準であります。これは一・五ヘクタールというのが一応基準になっているようでありますが、目つぶしのごとく降ってくる灰であります。一・五ヘクタールを基準というのは少し厳しいのではないか、これを緩和する気はないか。さらに
施設園芸の張りかえ、防じんビニール、これはとてもじゃありませんが、ガスは降ってくるわ、最近の爆発は、灰の中に火山礫、自動車のフロントを打ち壊すぐらいのそういう石粒が落ちてくるわけであります。こういうことから普通のビニールハウスも若干補助していただいているのですけれ
ども、これじゃとても間尺に合わない。硬化ビニール
措置か、あるいはガラスを張ってみたとてこれは大変であります。その辺の研究と、また助成についてどうお考えになっているかをお聞かせいただきたい。これは農林水産省と
国土庁の
関係になるかと思います。
建設省さらに
国土庁も
関係ありますが、土石流の
対策であります。これは国の直轄工事でやっておられる向きにつきましては大変敬意を払いますが、具体的に申し上げますと、地獄河原と言われております黒神川の直轄工事、現在進行しているのですが、全体的な
規模、そして拡大、雨が降るたびに土石流が防堤を突き破ってくるというような
状況であります。もう少しこの枠の拡大はできないか。それから高免河原の土石流
対策、
防災事業として抜本的な
対策を講じていかなければならないのじゃないか。これは県の方から要望が出ていると思いますが、砂防区域設定というのはどうなっているのか、お聞かせをいただきたいと思うのです。
仁田河原の
対策、それから金床沢の水系の治山砂防
事業、これらについても現在
予算も示達されておりますし、工事も進捗しておるようでありますが、具体的なこれからの砂防の面でぜひひとつ力を入れてもらわなければなりませんが、経過があると思いますのでお知らせをいただきます。
それと小型のロードスイーパー購入、これは各地域で小さな路地に入っていくとかあるいは農道に入っていくとか、そういう防じんあるいは
降灰除去
事業の一環でありますが、こういう小型のロードスイーパーを買うためにぜひ助成してほしい。
建設省が大型のを何台か貸与しているという
状況もありますが、これらについて助成ができないかどうか。そして、これは桜島周辺の避難道とも関連がありますが、例の国道、県道などのいわゆる整備
計画、どうも灰が降るごとに雨が降って側溝を詰まらせてしまうというような
状況や、また爆発と
地震と併合でありますから
道路の傷みが大変早いということで、こうした補修等についてどういうふうに処置をしていただいているか、これもひとつ明らかにしていただきたいと思います。
大蔵省は見えていらっしゃいませんね——それではいいです、午前中なにしましたから。
さらに社会
福祉施設等の整備でありますが、社会
福祉施設における
降灰防除
事業ということについては、大変お骨折りをいただいております。しかし、小
規模の簡易児童館だとか簡易な老人の憩いの家とか、こういうことに対しては
降灰対策事業費の助成というのが非常に手薄になっています。これらについてどうお考えになっているのか、またどうされるのか、ぜひお聞かせをいただきたいと思う。
最後に、
住民の健康
対策であります。現在も健康診断やいろいろ保健衛生
対策について
実施しておられるとは思いますが、最近の火山ガスの後、
住民の訴えている耳鳴りだとか頭痛とかあるいは
作業ができない、そういうことに対して、やはり健康管理の問題として、ぜひそれらの
対策を立てていく必要があると思いますが、衛生
対策についてどういうふうに処置をされておられるかをお聞かせいただきたいと思います。
以上、それぞれの担当部門から
お答えいただきます。