○瀬崎
委員 私は、いわゆる内部告発的な投書の中身が中身だけに、慎重にこれを扱っておりました。したがって、一年以上も手元に置いておったわけであります。ところが、いまここに
指摘された一つは事実であることが報告されました。及び、最近表面化しました
公団の
一連の飲み食い、乱脈経営と照らすときに、この「御報告と
お願い」と題する投書の内容はほとんどが事実ではないか、こういう思いを強くいたしました。そして、直ちに行政に生かして、改めるべきどころは改めなければならない内容を多く含んでおりますので、あえてここに主な点を公表したいと思います。これは去年来ております。
本年の六月まで社長は秦重徳です。当時彼は
親会社である団地サービスの社長でもありまし
た。
彼は当会社に顔を出したこともなく、これが
社長の態度であるかと思うほど、無関心、無責
任そのものでした。ですから、ごまかしの経理
処理が終始行われ、この
事件は氷山の一角であ
ると思います。社長の月給は
公団総裁と変わ
らないということですが、そんな高給を取りな
がら、彼は会社に出勤してもほとんど弁護士の
仕事にかかりっきりで、余り当社のことはして
おりません。本社は支社に厳しく経費の節約
を言ってきますが、林専務やその一派ははで
な
飲食、はでな自動車使用ではばかばかしく
て。ですから交際費は毎年確実に増加するば
かりです。こういう
指摘があります。
それから、決算にも問題があるということが
指摘されております。
ヒーターとかバスシャワーなど値がさの商品の
販売には割賦販売の方法をとってきました。販
売には特約業者が当たり、代金の回収は当会社
がすることになっています。この場合特約業者
は販売時に代金総額を当社から受け取りますか
ら、回収不能の損害はすべて当社が負うので
す。こうした制度からくる無理な販売と下手な
代金回収のため、こげつき債権が累増していま
す。古い債権については前から回収を断念して
いるにもかかわらず、それを資産計上(売掛
金)しています。
また、たとえば洗剤など一部の日用品的商品
は当会社が仕入れ、これを特約した小売業者に
卸売りして団地で販売しています。この業者は
首都圏で十数社ありますが、この半数は零細業
者で、その多額の代金の回収が不能になってい
ます。つまり決算に示されただけの資産はな
いのであります。さらにまた、こういう
指摘も出ております。
この場合、まず
責任を追及されなければならな
いのは当然秦前社長です。当社のために働かず
して高給を取る月給どろぼう、その人に多額の
退職金を払うとは何事ですか。さらに相談役一
して残し、また相当の月給を払うとはどんな理
由があろうと認められません。これはもっと具体的にわかりました。社長をやめたときに——会社をやめたのではない、社長をやめたときに支払った退職金約六千万、直ちに平取の相談役となって今日に至るもなお四十五万円の月給をもらっているのであります。出勤は週に三日だけ。これもきちんとした出勤ではないようであります。これは実際
仕事をやっている平取締役に比べれば十万も多い金額であります。また、
林専務は、こんな社長であることをよいことに、思い上がりの限りを尽くしています。彼は会社の費用で好んで酒を飲み
云々とあるわけであります。
団地サービスヘの
公団の出資は
建設大臣の認可にかかっているものでありますが、そういう点から
考えても、私はこうした部内からの
指摘にはそれなりにこたえていく必要があると思います。天下り幹部の勤務状況、ここに
指摘されていますね。それから、不良資産の状況、こういうものはぜひ
調査すべきだと、私はまず第一点として思います。
二つ目は、秦社長が社長をやめて六千万円、そしてすぐ相談役になって、また四十五万円の月給を週三日間出勤するだけで取る。果たしてこんなことが世間の常識で通用することだろうか。この会社の規模を
考えてもむちゃくちゃではないかと私は思うのです。この点について、
大臣、ひとつこれからとられるであろう
処置と感想を聞いておきたいと思います。