○林(孝)
委員 ぜひお願いしたいです。
参考のために、こういう実態もあることを申し上げておきます。たとえば空車引当金というものがその利用料金の中に含まれておる。ところが、先ほど申し上げたように、実態的には空いている駐車場はないという実態。それにもかかわらずそうしたものが利用料金の中に入っておるとか、また自治会で駐車場を持っておるところの料金との差が、団地サービスでやっているところと比較すると余りにも開き過ぎておる。たとえば先ほど例に出しました館ケ丘の場合は、自治会のやっておる駐車場の場合は二千七百円、ところが団地サービスの場合は六千円、こんなに開きが出ているわけでございまして、こうした参考に申し上げました点もよく含んだ上で早急に改革をしていただきたいということを要望しておきます。
それから、住宅
公団の中の
一つの問題として起こっております
経理上の事件でございますが、これはもうすでに司直の手が入っておるわけでございます。その内容についていろいろ調べてみますと、当然起こるべくして起こっている事件なんですね。それが一人の人間がいま悪者になっておりますけれども、そうではなしに、これも先ほどの鉄道建設
公団と同じように、当然知るべき
立場にある人が知らないという形になっております。建設省自体も、こういう形が行われているという問題に対して全然知らぬ存ぜぬで来ているわけですけれども、やはりそうした実態に対して今日まで目を向けてなかった、聞けば聞くほど非常にお粗末な行政の中身を知らされるわけでございます。
たとえばその実態の中で、
一つの項目として、接待に使われるそういうお金の項目、これは茶菓代だとかいうようなものであったり、あるいは接待費、そういう項目で予算の中に設けられている。また
会議費というものがあるわけです。それをずっと見てみますと、内容についても内部規定も非常にあいまいな
状況なんです。たとえば事業共通費、住宅等建設費、宅地造成費、住宅管理費、空き地管理費、こうした款の予算の中に、節のところを見ますと各費用に全部
会議費がありますね。それから、目があってその次の節の中に募集宣伝費、こういうものもある。ですから、接待費だとか
会議費だとか募集宣伝費だとか雑費、交際費、こういういろいろな項目が、実態はそうした接待という形で使われているわけですね。これはやはり交通整理をする必要があるのではないか、こういう場合にこういうふうに使うのだと。そうすると、すでにそういうものは決まっておるという大蔵省の決め方の内容を見ると、どうとでも解釈できるような大まかなものであるわけですね。もっと
一つ一つきめ細かい使い方、チェックできるような決め方、これが必要だと思う。ところが実態はそうはなっていない。と同時に、たとえば本人が接待するについて、請求書は本人のところへ来るわけです。ところが、自分が書類をつくって、自分が金を受け取って、請求は自分がするというシステムになっているから、その先のことはわからないわけですね、住宅
公団。そうすると、だれと、どういうところで、どういう内容の話で接待をしたかという、そういう内容の報告書が来ればわかるわけですけれども、それが来ない。お金の出し入れば、ただそうした形式的な書類が総務
部長決裁というところで最終的になる。その間にはいろいろなところに行くわけですけれども、わからないで判を押しているわけです。こういう
経理の処理の仕方というところには、起こるべくしてそういう問題が起こるということがこの
一つの大きなポイントじゃないか。
これは大蔵省にも
一つの大きな原因があります、そのやり方にしても、監督の仕方、指導の仕方にしても。各省庁において庁費というのがありますね。庁費というものの使われ方というものについても同じことが言える。ですから、あいまいなそういうものがあって、それがチェックされないようなシステムの中で起こってきているわけですね。これはぜひともそういうところに改革のメスを入れてもらいたい。そうしなければ、何回も言うようですけれども、幾らでもこういうことが行われる。この点、いかがでしょうか。