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片山甚市君 非常に、大きな
会社にとって都合のいいことですが、マンパワーのサービスを導入すれば採用試験や広告費がゼロになり、またサービスを導入すればアクシデントや病欠のバックアップもできる、それから、短い
ピーク時の人員のオーバーをカットができる、女子
社員の腰かけ就職で生ずるマイナスがカバーできる、ボーナスを出さなくてもよくなる、
社員に負担のかからない完全週休二日制ができる、
社員教育の手間や経費を省くことができる、夏季休暇など長期休暇を
効果的にとれます、さらに、
社員の通常勤務の作業効率を上げることができます、厚生施設や付帯経費をつくらぬでもよろしい。これはどういうことになるのか。御承知のとおり、
会社の減量
経営と言われる中で
人間の切り売りをするところがある。こういうことで、ただし私の方は職業あっせんをしておりません、一行書けば済むような、そんな大体ペテン師みたいなものを野放しにしておいて、職安がありますよの、
労働省がありますよの。私は言うのですよ、大きな
組合とかという私が所属をしている全電通とか、国鉄とか、全逓とかいうような
組合のことを考える前に、こういうような組織もできぬようなことを考えるのが
労働省だと言っておるのです。常にあなたらは大きい
会社、大きい
組合のことばっかり、佐世保重工がどうなったのというようなことばっかり言っておる。こういうものについて
一つも目を向けぬと、政治的な圧力があるやつにばっかり顔を向けておる。顔の向け方が違っておるんですよ。これはこういうことがあるんだが、私は
質問時間と
関係がありますから、こういうように民間で職業があっせんされて、それも悪い
条件で切り売りされておる。あなたたちが知っておるのは、良質な一番最もよそに対しても恥ずかしくないようなところばっかり集めて日本の労働
条件はこういうことです、労働者はこういうことです、五千五百万のうちみんなそうなっておるかのごとき宣伝をしても、
労働大臣がサミットへ行かれても、日本からもっとおかしいようなのを出していますからね、先ほど
田中さんが通告している。私らがどんどんどんどんあなたらの言うことと違うことを書いて
説明してやりますよ、行ったら大変ですよ、針のむしろに座るようなことになりませんかと御忠告してましたね、これはうそでないですよ。この人は思い込んだら命がけの人ですからね、
田中寿美子さんいうたら、党が決めたってなかなかうん言うような人と違うでしょう。従ってくれますがね、私長老ですから。そのつもりでお願いしたい。これは私の意見です。
質問時間の
関係であれですが、こういうことを私が言うのは、
労働大臣の許可を得て行う民営職業紹介事業所は、全国で約二千五百カ所もあると言われておりますが、その取り扱いの実績は年々増大していると私
ども見ております。私が去る第八十回国会の
社労委で、
昭和五十二年の三月十日でも
指摘したが、有料職業紹介事業は、ILO九十六号の条約批准、
昭和三十一年の三月ですが、に当たりまして、当時の
政府の答弁は、有料職業紹介事業、民営の職業紹介事業は全廃していくのが根本の精神であり、できるだけ遠くない期間内に実現したいと言い、二十年以上たった段階での八十回国会において本委員会での
政府答弁は、北川
政府委員です。現労働事務次官ですが、検討しているが、いま直ちに廃止することは考えていないと言っております。こんな調子で、これから先何でも
政府がやり切れるような
仕事になっておるのかどうか。民間で少々悪いことをしていても目をつぶって、その人たちに就職の機会を与えてもらっておればいいというふうに考えておるんじゃないか。いわゆる公共職業安定というのは、皆保険の時代、皆年金の時代を迎えたときに、年金がとぎれないようにしなきゃならぬし、さらに働くということについての喜びをきちんと持てるような職場環境をつくる、企業が公的な責任を持つという——持たないということを言っております、今度はね、それは後から言いますが。しかし、そういうようなことについての
質問について、
大臣からお答え願いたい。