○小巻敏雄君 えらい簡単な答弁ですが、衆議院の方の討論経過などはかなりに法人としての、十年史などを読んでみましても、逐一書かれてあるわけであります。また議事録にも詳しいところであります。かなりの討論が行われている、当時における社会的ニードというものを反映をしてつくられたものであることは間違いない。
先生も当時から参議院におられたわけですし、先ほど反対的な
立場からるる意見を述べ、
質問をされた
安永議員も、同時にそのときに
審議に参加しておられたはずであります。あの時点から、もしこれが文部直轄で青年訓練
施設にするというような提案であったら、果たして
安永さんあのとき賛成しただろうかと思いますがね、そんな直轄であったら恐らく賛成する
立場には回らなかっただろうと思います。いろいろな
施設が行われる中で、愛知文部
大臣が、将来発展について厳粛にいろいろ提案理由を述べて設置をされたわけであります。
行政は一貫しなければなりません。ニードが変わったというのなら、そのことが深刻に討議をされる必要があるわけであります。
行政上これは置いておく価値が低いからというのなら、それはもう内閣
委員会ででも、これは
行政的な
立場から討議をされるべきだろうと私は思うわけです。その点につきまして、衆議院等でも討論されてきたところですから、繰り返しになるかもしれませんけれ
ども、先ほどからの答弁はどうも納得のいかぬ点があるわけであります。直轄とせず、民営とせず、特殊法人にすると、このことについてはそのことがそれぞれに比べてベターであり、当時としてのベストであった。これに関して社会的ニーズが変わったというような一片の言葉で振り出しに戻るような討論をされるのでは相ならぬ。
具体的にその点でお伺いをするわけでありますが、すでに当時として、見かけは当然
施設管理の法人でありますけれ
ども、大きな
期待の中で、しかも非常に二千五百というような莫大な大きな組織ですから、ここのところに
期待が集まって、
青少年の研修、
一般の
利用、これについて
審議もされ、これに応じるような構えがすでにそのときからあったのじゃなかろうか。センター構想というものが、そのときに
文部省もかんで、そうしてセンター構想というものが討議される中で生まれてきた。その中ではそういうニードに対する自覚があったのか、なかったのか、この点をはっきりしてもらいたいと思うわけであります。もう
一つ、愛知文部
大臣はこれを特殊法人とするのがベストだという理由として述べたところは、弾力的運用が可能であると、こう言われた、そうして
局長も先ほどから、それは認めるけれ
ども、これは会計や財務の問題の弾力運用性のことを言っておるんだというわけであります。お若いから当時の事情を知らぬのじゃなかろうかと、私はそう思うわけです。当時の国会の議事録、それから討議の状況を見ましても、愛知文相は弾力的運用と言ったばかりでなく、
文部省の諮意の運用にはなじまぬと、こう言うとるわけです。
文部省の諮意を除外していくことが、この設置の
目的を遂げることに対して必要なことなんだ、引き回し直轄型はだめなんだということを言っておるのでありますから、この点についても明らかにしておいてもらいたい。と同時に、公共性を貫くということもかなりにはっきりしておるわけであります。いわゆる特殊法人の中には、これは企業経営型のものであって、さまざまな財務上の理由などから特殊法人にするものもあるかもしれませんが、この場合には愛知文相の提案の中で、法に基づく
運営を保障するものとして特殊法人がよろしいと、あわせて運用
内容においては、国や地方公共
団体との連絡、協議が民営に比べて特殊法人はすぐれておりますと、いわゆるやわらかい弾力性と、筋を通した公共性とを兼備するものとして新しい姿で発足をされると、これがあって大体議会の一致を得て、さまざまな
期待を担って私は発足したものだというふうに承知をしておるわけです。しかし、先ほどからの
局長の意見では、どうも存続をさせるのに都合の悪いような部分は皆カットしちゃって、何かこれ直轄に切りかえないともう将来の展望はないかのように聞こえる。私はそういう点で、いま言われる今日の社会を迎えるものに対する展望というのは当時存在をして、その中から
一つのベストとして選ばれた形態であると考えますが、どうですか、文部
大臣。