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藤原房雄君 時間がありませんからあれですが、御主人が
事業所へ勤めて
厚生年金に入っておりまして、奥さんもみんな
国民年金に入っているんです。どなたかうちの部屋に来ていろんな
説明しておる中で変なことを言っておったんですけれ
ども、これは奥さんは
国民年金に入っている、そういうのを今度は考えようとしておるとか何とかというようなお話の方、どなたかいらっしゃったけれ
ども、そんなことは、現在もうこの
制度は進んでおるわけですから、主人が
厚生年金に入っていて奥さんが
国民年金へ入れないなんというわけもありませんし、これからまたそういう
制度が変わるなんていうこともないし、そんな
論議があるわけはないので、当然主人が
厚生年金に入っておりましても家族の方々、奥さんは
国民年金に入る、こういう
制度はもう定着しているわけですから、いまどこかの時点で変わるなんということは、これは容易ならざることだと思います。
そういうことで、
経営経験を持っておる世帯主、世帯保障的な
年金の
性格、それはいまお話の中にありますように、それはあって、そのほかに奥さんが個人保障的な
制度に入っている、これは
厚生年金と何ら
制度的な
仕組みの中ではそう変わったことじゃない。ただ、それを世帯保障的な形で見るかどうかという差異はあるかもしれませんし、またこれは本来
国民年金の上に乗っかっているものであって、それぞれの出発が
厚生年金とは違うんだといういろいろなこういうことは、それはそれなりにわかるんですけれ
ども、これは何も
厚生年金とそうかけ離れたものではございませんで、どういう
仕組みにするかということはいろいろ議論があるだろうと思いますけれ
ども、この遺族に対する考え方というのは、これは一歩も二歩もひとつ進めて検討していただきたいものだと私は思うんです。
それから、時間がありませんからまとめて申し上げますが、
第三者移譲というのは、それからまた
経営移譲というのはなかなかむずかしい問題があるわけでありますけれ
ども、
第三者移譲それから後継者移譲ということで所有権移転、ここまでいたしますと、税金の問題が絡んでまいりますし、それから
農業委員とか土地改良区のこういう役員の立場ということにも問題が出てまいりますし、現実問題、こういう土地改良区や
農業委員——
農業委員は別としましても、土地改良区のような立場の方ですと、やっぱり六十代ぐらいの方がいろいろな昔のいきさつを通して話するときに納得がいくのじゃないか、こういうことで、現場へ参りますと、まだまだ
制度の上では、ここではいろいろな
論議がありますけれ
ども、現地へ参りますとそういういろいろな問題がございますね。場所によりましては何筆にもなっているものを、
経営移譲ということで所有権移転いたしますと大変な手数料がかかる、六十歳から六十五歳までに
年金いただくとしましても、場所によっては何十万も手数料がかかって複雑な手続が必要だということや、そういうことでどうしても使用収益権の方に偏ってしまうという、こういうことも実際あるようです。
それから、一たん移譲しますと簡単に所有権は移されない、こういうことで、後々にその土地の利用についていろいろな問題が起きたときに非常にトラブルが起きる、こういうことで、後継者の移譲という所有権移転までつながるということになりますと、それに付随しましていろいろな問題が出て、そういう複雑なことの中でこれが進むということは、机の上で計算するみたいなわけにはいかない。農村というのは、本来長い歴史の中で人間
関係というのはできておるわけでありまして、そういうものの中での
経営移譲ということになるわけでありますから、そういう幅広いいろいろな角度からの問題点もこれは検討しなければならないだろう。登記等につきましては、
市町村である程度めんどうを見ましょうというところもあるようでありますけれ
ども、若い人がまるまる——若い人というか、移転登記のために多額の費用を出す、六十から六十五歳までに、いま
国民年金ですと出ない移譲
年金が出るわけですけれ
ども、相当な金額が出るから、大したプラスにはならないみたいな極端なことを言う方々もおります。
そういうことで、これは六十から六十五歳までという
年齢についてもいろいろな意見のある方もいらっしゃるようですけれ
ども、ちょっと時間もございませんので話の発展ができないのでありますけれ
ども、この後継者移譲、そしてまた、所有権移転ということまでいくには、現在行われております
制度では、もう少しきめ細かに見なければならぬということと、それから遺族に対する問題についても、これはどういう形にするかは別にしまして、ぜひひとつ検討の課題だろうと思います。そういう現状を踏まえまして、私は実際お会いした方々のお話等あわせて申し上げておきたいと思いますが、それに対して一言何かお答え願いたい。