○黒柳明君 お聞きになっている国民の皆さん方がそういう
松野さんの弁明で承知するかどうか私は疑問でありますが、しかしながら、また次の機会でと、こういう機会もあるんでしょう。
証人として時間も限られております。私の
質問時間も限られておりますので、また次の機会に深く聞きたいと思います。
そこで、さらにまた別の面からお聞かせいただきたいと思うんですけれ
ども、
衆議院の
証言では、おもらいになった五億の使途につきましては、あるいは
政治家ですから個人の生活にも使ったかもわからないと、あとは
政治活動資金、あるいは
選挙に使ったと、いまもそのことについて繰り返し
お答えがありましたけれ
ども、さらにそのもらった金はそんな後に残さない、その年に使ったろう、こういう御
発言もありました。それで、あくまでも
昭和四十二年から四十六年、
選挙、これはもう一回しかなかった。いままで御指摘ありました。そのときの熊本一区、法定費用で使えるのは二百四十三万三千六百円、これはもう非常に微々たるものです。微々たるものです。そうすると、たとえばこの四十二年にでも、五億のうちのもし等分すれば一億数千万もらっていたかわからない。特にいま、
選挙のときには五千万、五千万ぐらいと、こうおっしゃったんです。そうすると、
選挙期間には、先ほど
松野さんおっしゃいましたように、余り使ってないだろうと、これは法定費用内と、こう私言ってもいいかと。そうすると、その前後に使ったと、こうおっしゃるわけでありますが、それに対して先ほどは、これはもういろいろ使うよと、
政治家だからと、こう言ったんですが、私、
松野さん、その点も、今回の問題であるし、さらにこれから再発防止、いわゆる——失礼ですが、自民党のいわゆる腐敗堕落というものは
政治献金から来ているわけですね、金の使い方から。それについて
松野さんがこの機会に国民の皆さん方に、先ほど申した、
選挙期間は使わないけれどその前後は大変なんだよと、借金なんか残さない
政治家はいないじゃないかと、こういうことについて、もうちょっと詳しく触れていただけませんか。私
どもは、
選挙のときには全くわずかな自己資金で、もう手弁当で応援していただいています、国民の皆さん方は。だから、
選挙資金、
政治活動の資金というのはそんなにかかるという認識はないんです。ところが、くしくもこの四十二年の
選挙の前後に五千万ずつもらった。一億ぐらいもらった。法定
選挙資金は二百万しかかからない。あとの、そうすると、一億近くの金を
政治活動に使った。どういうふうなこれ、使い方なさるんでしょうか、
選挙の前後に。いかがでしょう。