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安恒良一君 それじゃ、
自転車だけと言われましたが、
自動車に関しましては、
トラックとか
乗用車にはいろんな
法律的な
規制、それから
現行道交法との
関係等、それから
道路運送法との
関係等でこれはもう明確になっているわけですね。いま問題になっておりますのは、たとえば
原付自転車とか、それから
自転車そのものについて、やはりもう私は
検討すべき
段階に来ていると思いますし、与党の方なんかも、衆議院で聞きますと、場合によれば
議員立法でもと、こういう動きもあるやに聞いておりますので、どうかひとつ
総理府長官、
交通安全の総
元締めでありますから、
関係各省とひとつ前向きに
検討していただきたいということをお願いします。というのは、これからも聞きますが、大体聞くといつも
検討中とか努力しますということだけになりまして、これから私が聞くことは一年前に私が聞きましたことを、そのときも努力する、
検討中と言われましたから、本当に努力されたか、
検討されたか、これから検証させていただきますから、どうかそういうことで前向きにこの点は
関係大臣の方で御相談をお願いしたい、こういうことにしておきます。
続いて次に参ります。
そこで、私はいまここに
議事録を持ってまいっていますが、去年の四月二十一日のこの
対策委員会の中で
関係大臣との間に次のような
やりとりをいたしております。
それはどういうことかと言いますと、第一点といたしまして、いまも
警察庁の
交通局長が認められましたように、もう従来的な
対策だけでは不十分だと、これ以上なかなか
死者も減らないし、ましてや
負傷者も減らない。そこで、抜本的な
対策としてもう
考えなきゃならぬことの
一つとしては、いわゆる
自動車が非常に野放しにふえている。そこで私は、
自家乗用車、
トラックその他全体を含めてのいわゆる
交通規制、
総量規制ということについて
考えるべき
段階に来ておりはしないかということで、当時、
一つは
交通安全対策の
観点から、
二つ目は省エネルギーという問題から、
三つ目は
交通渋滞からくるところの
国民経済的な時間のロス、
四つ目はCOを初めとするいわゆる
環境保全、これらの事例を挙げながら
交通規制ということについて
検討すべき
段階に来ておりはしないでしょうかということを、当時御
出席の
大臣並びに
各省の
担当者に全部御意見を伺ったのであります。伺いましたところ、最終的に、きょうお
見えの
三島交通安全対策室長がこのことについてお認めになりまして、やはりすでにそういう問題についてはもう
検討せざるを得ないところに来ておりますと。そこで、総合的な
交通規制問題等をめぐりまして、
調査研究を五十一
年度から三カ年計画で進めておりますと。したがいまして、五十三
年度に
結論を出すということですと。私は重ねて聞いていますから、いつ
結論を出すのかと聞いたら、「五十三
年度に
結論を出そうということでございます。」と、こういうことなんですよね。そこで、五十三
年度ということになると、まだ三月まであるとこうおっしゃるかもわかりませんが、すでにもう五十一年から
研究を始められていますね。ですから、私は少なくとも三月末日をもって締め切ってということではなくして五十一年、五十二年と、それから五十三年の
大半をもう
研究に費やされておりますから、何らかのそういうものが
総理府からの
報告なりそういうものの中に載っておりはしないか。実は、あれだけ
委員会で
かなり時間をかけて
議論をしていますから、今回の
総理府長官の
所信表明、それから
所信表明には細かく書かれなければ、
総理府なり
関係官庁からいただいた
資料の中に、いわゆる総合的な
交通規制問題についての三年間の
調査研究の
成果といいますか、それからさらにこういうことを
検討したいんだというようなことについてぜひ出していただけるものだと思って期待をして読んでみましたら、残念ながらそれはありません。そこで、そのことについてこの
交通規制という問題になりますと、これは
総理府だけでありません。いわゆる
交通規制の大
元締めは何といっても
国家公安委員長だと思いますから、いま申し上げましたようなことについて、すでに
皆さん方は、ことしの三月でまる三年になるわけですから、もう三年間も
研究されているんですから、どういうお
考えをお持ちなのか、どうしようとされているのか、そのことについて、これも私はやっぱり前向きの
対策として必要なことだというふうに思います。
ここではきょうは、
各省から
自動車や
トラックの
増加状況等々細かくいただいていますが、これは後にいたしまして、どうしても私は、特に政令十大
都市においては、
交通問題はもうどうにもならぬところに来ていると。これはいろんなことがあっても、自家用を
中心とする
総量規制ということにもう踏み切らなきゃならぬ時期に来ているんじゃないかと思いますが、去年のこの
委員会における
やりとりを思い起こしていただきまして、ほぼ一年たちましたからこういう点についてどういうふうにお
考えなのか
総理府長官、
国家公安委員長、それから
運輸省、
建設省は
政務次官がお
見えのようでありますから、それぞれでどういうふうに
交通規制問題について
考えているのか。もう
検討中じゃ困るわけですね、
検討三年されていますから。どうかそういうことについて聞かしていただきたい。
それと同時に
運輸省側でも、これももう大分長く御
研究くださっているようですが、
自動車の
安全基準の
拡充強化を目標に、たとえば
自動車事故調査を四十八年、四十九年は石川県、五十年、五十一年には埼玉県、五十二年、五十三年は茨城県ということで、五十三年があと一カ月残っていますが、そういうような中で、すでに五十一年の十二月から
運輸技術審議会自動車部会の
審議を再開しております。今後、この
審議の結果に基づいて計画的な
安全規制の
強化を図る所存であります、ということがこの前されていますね。これも、もう
調査はほぼ全部完了しておると思いますし、それから五十一年の十二月から
運輸技術審議会自動車部会が再開をされておるようでありますから、これも五十一年の十二月ということになると、五十二年、五十三年の十二月でまる二年経過しておる。ところが、どうも私たちいただく
報告書には、そういうことをやっておりますやっておりますということで、それに基づいてこうしますということがないわけで、そのことについては、これは後からで結構ですから、ちょっと
関連といたしまして、ひとつお
考えをお聞かせを願いたい。
以上です。