○大出
委員 これは念を押しておきますが、私
ども、恐らくこの
疑惑解明には時間がかかりますから、もう少し先にいって、いま幾つか触れましたどこに行ったかという金、明らかにする機会がありますが、どうかひとつそのときに似たような
答弁が出てこないように、ぜひこれはひとつ詰めておいていただきたいとお願いをいたしておきます。淡水化プラントと称して淡水ならぬ金が流れて、キックバックされたり、還流されたりしたんじゃ、これはえらいことでございますから、ぜひひとつ念を入れてお調べをいただきますようにお願いをいたしておきます。
次に、いまのこの
防衛庁との
関係でございますが、
関係ございますので、ここでもう
一つ承っておきたいのでありますが、RF4E、この輸入に関しまするいきさつ、
購入に関するいきさつ、これが
一つ。それと、FMS、フォーリン・ミリタリー・セールという形で行われておりますが、有償援助、こう言っておるわけでありますけれ
ども、こちらの方。これについて私は、日商岩井と
防衛庁のその方の
責任者が相談をしたじゃないかということを取り上げてありますが、両方とも
答弁ができないままになっているわけであります。
そこで、RF4Eの方でありますけれ
ども、これは偵察機でありまして、ボデーはF4Eファントムと同じものであります。機体はF4Eファントムと同じもの、これを偵察機にした。実際には軍事的には十四機じゃ足りません。あわてて十四機
購入をした形です。しかも一括
契約。こんな例もまた珍しいのでありまして、しかも買い方は買い取り
方式。日商が買っておいて
防衛庁に売る。これは大変な利益が生まれていると私は思います。ずいぶんもうかったなという感じでありますけれ
ども、このいきさつについて御
答弁をいただけない。
答弁できないということで、後から何とおっしゃったかというと、つまり、生産ラインを停止する、
アメリカがつくらない、こういうことになるから早く
契約しろ。こういうわけなんですが、向こうからそのことが通告されている、その書類があるはずなのに、それをお出しにならない。お出しにならないで、江戸一佐という方が、後でこの江戸一佐さんはどういう職責であったかをお答え願いたいのですが、航空幕僚監部江戸一佐よりの
調査依頼の件ということで、MDC、マクダネル・ダグラスでありますが、こちらから、
防衛庁側の
調査依頼によって、それにこたえて返事をしてきた。
こういう実は文書が私のところに参りました。西独のF4E
購入によりRF4EGの生産及びデリバリー計画が影響されることはない。ドイツの方の
関係があるけれ
ども大丈夫だというわけですね。だから、ドイツのF4Eのデリバリーは、デリバリーというのはまあ納入ですが、一九七三年四月、というところで約二年間続く。また、米空軍向けRF4Cは、現在の見通しでは一九七三年十二月が最終号機で、MDCとしては、もし
航空自衛隊が一九七二年四月にLOI、これは内示書というわけでありますが、を発行し、一九七四年四月よりのRF4EGデリバリーを約束できれば、米空軍向けRF4Cに使った治工具をそのままRF4EGにも使用をし、生産にギャップを来すことなく
日本側につくってくれる、簡単に言えばそういう回答をしてきている、というのを皆さんが持ってこられたですね。
これは、ここに、私は、
一つのからくりがある、立証をいたします。
四十七年の一月三十一日のこれは東京新聞ですが、次期偵察機RF4E、
アメリカのMDC、ここがメーカーでありますが、生産を中止する、こういう通告が
アメリカ側から来た。したがって
防衛庁は大変に急いで、本来二十機要るんだけれ
ども、十四機発注をすることにした。いきさつが詳しく書いてあります。
向こうから、生産を中止するから早く
契約をしてくれということを言ってきた。通告してきた。だれに通告したのだ、こうなりますが、そこで
防衛庁の方は、だから、どうもそれだけだというと、向こうから言われて、急がされて、踊らされて、しょうがないから、あわてて申し込んだかっこうになるのでまずいというので、江戸一佐の名前によって
調査依頼をした。それで回答をとった。それがこれです。そのことを表に出して、あなた方は十四機一括発注。それではその前に通告してきたというのはどういういきさつなんだ。生産を中止するから早くやれと言ってきた。前回申し上げましたが、では一体生産を中止したのか。してないのですね。これを発注して、四十九年十一機、五十年三機というふうな入り方をしている。その後トルコとの
契約問題でずうっとまた延びている。生産し続けている。何もこんなにあわ食わなくたって幾らだってできる。つまり、生産中止というのをぶつけておいて、陰で一体だれとだれがどういう相談をしてぶつけたかそれは知りません。この件について通告が来たことを知っている人は皆さんの中にいるんですよ。ここにはいないけれ
ども。
国防会議に行っている人だっているんだから。その方に新聞記者の方がおいでになって聞いている人もいるんですね、二、三の人に聞いてみると。これは御存じだ。それを通告してきた方は出さないで、
防衛庁の方から
調査依頼というかっこうでやったらこういうのが来たと、だからというふうにした方だけを当時も表へ出した、いまも表へ出した。ここに、買い取り
方式で買っちゃっておいて、
防衛庁に売ったんだ。FMSでも何でもない。一体こんなにうまい商売ないんですよ。いきなり十四機日商岩井がぽんと買っちゃった。買い取り
方式。そういうことになるとこれは疑いを差しはさまない方がおかしいのです。今回の
事件の底流を流れているのはみんなそれじゃないですか。その中で
防衛庁は
関係ない、こう言っているだけでしょう。だから私はここで要求があるのです。
これは通告があった後でこっちから
調査依頼して、これは早く申し込まなければいかぬのだということにしてお調べになった中身なのであって、だからその通告をなぜ出せないのか、ここから始まらなければ筋は通らぬでしょう。
大臣、この通告をお出しくださいよ。いかがでございますか。