○森(喜)
委員 私は、佐野さんや内藤さんにもちろん毅然としてやってもらいたいと思うのですが、幾らそういうことを申し上げても、佐野さんとしてのお
答えは大学に強く求めるということしかないわけですね。
私はとにかくこの中身も若干知っておりますけれ
ども、赤レンガ派と外来派とか、そういうことが結局いざ
警官を導入しようとすると、結果的にはこれは反対になっちゃうのだとか、こんな無
責任な——私が一番言いたいのは、さっき言ったのはそこなんです。大学の
先生の能力のない者は、任期制をしくなり人事管理をきちっとしてどこかへ吹っ飛ばしてしまうなり、はっきり言えばみんなかえちゃえばいいのですよ。一番簡単だ。そんなことを少し思い切っておやりなさいというのです。赤レンガ派がどこどこで外来派が民青だとか、いろいろ言っていますけれ
ども、こういうことの自分たちのなわ張り意識みたいなもののために、これだけ曲がったこと、世の中の間違ったことに平気でいるということ自体が、大学の教授というものは、私は逆に言えば人間のくずだと思うのですよ。社会人としての資格がないですよ。それでもなお象牙の塔とかなんとかいうところに平気で君臨しているのだと思うと、私は、本当に大学の
先生方というのは日本人じゃないのじゃないかなというような感じを持つのです。
私はもう時間が参りましたからやめますが、きょうのサンケイ新聞の「記者ノート」というところに出ていますが、「東大受験生はゼヒ見学を」といって出ているのです。みんなさめた目で見ているというのです。また、教授会はもちろん団交に応ずる必要はないからストということになる。そうすると、この学生たちはまた「三学友逮捕弾劾、機動隊導入抗議、処分粉砕」を掲げて全学集会を開く。入試の下見にやってくる受験生諸君はこの集会なるものを見学している。「全学と銘打っているが、集まる人は一握りである。そこに、今の学生の“闘争”の実態をみることができる」と書いてある。
大臣、一番大事なのは、こういう事態があってもしようがないというさめた
気持ちで、白けた
気持ちでみんな見逃していくわけですね。おれたち
関係ねえんだという大学生の方が圧倒的に多いわけです。こういう学生が
東京大学を出ましたといって国家公務員になったり、いいところの会社に就職して、偉そうな社会的指導者になっていくことに私はむしろ恐れを持つのですよ。そうでしょう。それは佐野さんも頭を痛めておられる。
大臣も頭を痛めておられる。よくわかる。自主的にやれ大学の自治だ、学問の自由だというなら、大学の
先生方が、大学の学生たちがこの連中と闘わなければいけないのですよ。そんな気力はないでしょう。ないのですよ。
だから、法的に何かしてあげることがあれば
考えなければならぬことだと思う。それも余りにもひどいということであるなら、多分そういう
法律的なものをやろうと言うとまた野党の
先生方怒るのでしょう。ほかの
関係大学に及ぶからどうのこうのとまた反対になるのです。総論賛成各論反対になっちゃう。ですから、そういうこともどうぞ含めて
考えていただきたいが、こういうことに知らぬ顔をして通る、見ながら見ないふりをして行くという学生がどんどん
東京大学から十年ぐらい出てきたということですよ。それから、そういうことを知っておって平気で私は東大の教授でございなんて偉そうなことを言って給料をもらっているやつの顔も見たいという
気持ちに私はなるのです。
私は、ついまた癖が出て乱暴なことを言って
大臣のお体にさわるといけないので、恐縮してきょうはできるだけ静かに、控え目に控え目にお話ししているのですけれ
ども、本当にこの程度でやめますけれ
ども、いまの
東京大学がまさに日本の最高の最高の学府であるということであるならば、こういうことの社会的な正悪の見きわめのつかない学生を幾らつくり上げてもだめです。私はそう思います。だから、財政的な問題でも、現行法でやれることを駆使してもっときちっとやる。もしそれでもできないというなら、これは
法律を
改正するか何かしなければならぬ。こうなるとなかなか皆さんの御
意見がまとまらないということであるならば、最近何でも国会決議ばやりなんで、よくないですけれ
ども、せめて文教
委員会で決議くらいきちっとして、それに基づいて行動しやすいようにしてあげるというようなことも含めて、いま私の申し上げた
意見に対する
大臣のお
考えを御披瀝していただきたいと思います。