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草川委員 公取に申し上げますけれ
ども、先ほど言われたように一たん考えられたのですね。業界の
方々にもいろいろと意見を聴取せられた経過があるわけです。だから小売店の方にしてみれば、公取がそういうことを聞いてくれたというのでものすごくこの特殊指定ということについては真剣に考えてみえるわけですよ、何とかなるのじゃないだろうかと。ところがそれが途中で変更してしまった、取り下げられてしまったというので、いまはにべもない形で対象外だ、こういうことになっておられるのでますます小売店の
方々は困ってみえるわけですよ。だから、希望を与えて後でしっぺ返しをするようなもので、私は公取としては非常に罪なことをやったと思うのです。そういう点では、私がいまるると、つぶすならつぶせなんという非常に乱暴なことを言ったのですが、これは業界の方がそんなことを言ってみえるわけじゃない。これは私の意見なんですけれ
ども、心情とすればそういうところにきていると思うのです。だから私がいま言ったように、扱うものが普通のものと違う、本当にとうとい、農民の
方々の血と汗の結晶の作品だ、しかも、それを朝早く起きて個別に宅配をなさる、それこそ特殊な流通形態でありますから、農林省の方もそれをぜひ育てていきたい、こういうことを言っておるわけです。一定の量販店に対抗できないわけですから、片一方は地位が大きいわけですから、それに見合うようなことを考えてもらいたい。特に今日の中小企業基
本法第三条の五項の中には、中小企業の取引条件に関する不利の補正、こういうのがあるわけです。同じく十七条には、過度の競争
防止というものもあるわけです。いわゆる一定の限度内において自由な競争ができるように――私はすべて統制をするなんということは言いませんけれ
ども、やはりハンディをつけてあげなければ生きる道はないわけでありますから、ハンディというものは当然私は必要ではないだろうか、こういうように思うわけであります。しかも昭和五十二年の十一月十五日衆議院の物価
特別委員会においてあるいは五十二年の十一月十七日参議院の商工
委員会において、当時の橋口
委員長は前向きでこの不公正な取引
方法の指定については慎重に検討する、こういうような一応の答弁も出ているわけですから、にべもない立場ではなくて本当に真剣にこの宅配の
方々の声も取り上げていただきたい、こういうように思うわけであります。
時間がだんだん迫ってまいりましたので、ひとつ
最後に消費拡大について、素人ではございますけれ
ども私なりの提案を含めて意見を聞かせていただきたいわけでございますけれ
ども、厚生省の方は国民栄養の
実態調査の中で日本の国民のカルシウムの摂取量というのが非常に欠けておるのではないかというので、昭和五十年からずっと五十五年度の目標を立てまして、栄養必要量というもので約七百カロリーというのですか、カルシウムについての目標値が出ておるわけでございますが、ビタミンも一・一、これらに対してただいまのところではマイナス百四十九あるいはマイナス〇・一二というように摂取量が足らない。これに対しわれわれが牛乳を一本飲むことによって十分カロリーというものあるいはカルシウムというものの摂取量がある、こういうことになるわけでございますが、いま学校給食あるいは妊産婦、乳幼児あるいは老人、いろんな
方々に対する対応があるわけでございますが、寝たきり老人が
全国で何万人くらいみえるのか、あるいは寝たきり老人に対してどういうような、たとえば牛乳を宅配の
方々が戸別訪問をしながら一本ずつ渡すような
運動をするならば、大変な実は消費拡大になりあるいはまた本当に人間
関係の触れ合いあるいは社会保障という立場からも宅配の
方々が寝たきり老人の
方々を毎日訪問するというようなことにつながって非常にいい考えではないだろうかといって自画自賛をしておるわけでございますが、寝たきり老人の
方々が何万人いるのかあるいはどういうような対策を立ててみえるのか、事実経過だけ簡単に厚生省に報告をしていただきたいと思います。