○佐竹説明員 ただいま長官が御説明いたしました金利の算定の
考え方について御説明いたします。
この制度の仕組みは先生も御承知かと思いますが、都道府県が
林業信用基金から低利の金を借り受けまして、それを市中金融機関に預託いたします。預託いたしますと、今度は市中金融機関がその低利の金と自分のところで調達いたしました
資金と両方合わせてプールいたしまして、金利を決めて、それぞれ流通、
加工業者等に対して融資をいたすわけでございます。したがいまして、その貸し付けの金利は、
一つは、都道府県から借り受けました、その預託を受けました
資金の何倍の
資金を使って融資するか、いわゆる協調融資倍率と申しておりますが、私
どもこれを一応三倍というふうに
考えております。したがいまして、都道府県が市中金融機関に預託しますその金利が一%を
考えておりまして、それに対して三倍で造成いたします
資金、これはそれぞれ金融機関が
資金コスト、
短期資金、
長期資金、それぞれの
資金コストがございます。それをあわせまして計算いたしました金利がそれぞれ、ただいま長官が御説明いたしました、
短期運転
資金につきましては五%、
長期運転
資金につきましては六・三%、それから設備
資金につきましては六・五ないし六・八、かようなことになるわけでございます。したがいまして、これは市中金融機関のみずから調達いたしました
資金のコストと、
政策的な金融の
資金とプールしておりますので、御案内のように最近のように公定歩合の引き上げ等があり金融が引き締まりまして、民間市中金融機関の調達
資金コストが高くなりますと、これは若干、ただいま長官が御説明いたしましたこの貸付金利も上がってくることもあろうかと思います。これはもちろん直ちに短絡するわけではございませんで、他の金融機関の動向、それから民間の金融機関の
資金調達コストの動向等を見きわめて決めることになるわけでございます。
それからなお、これの実行をどうやって担保するかというお話でございましたが、
一つには、民間に都道府県が預託いたします際にきちっと契約で、これこれのそれぞれ
政策的な、特に低利で預託するわけでございますから、
政策的なこちらの希望する金利で貸してもらうということをはっきりと取り決めるわけでございます。それからまた融資の実行の
状況につきましては、毎月各金融機関から実績の報告を都道府県が徴することにしております。そのことを通じてもチェックいたしますし、またさらに、多くの場合これにつきましては
林業信用基金が債務保証をつけることになると思いますので、
林業信用基金を通じてもその実行
状況は確実にチェックできる、かように
考えておるわけでございます。