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大原(亨)
委員 後の方の答弁は、公共用に使う場合には申し出があったら無償で考える、大学の方はそうでないと言ったら、やはり公共用地ですから、いままでの国有財産の処理の仕方でおかしいですよ。その点はよく言っておきます。
それから、私が縦割り行政で一番いけないと思うのは、広島市の大量交通公共輸送機関の問題です。
広島市の一番北部の可部とか沼田という地域ですが、近い距離ですのですっと来るときには十五分くらいで来るのですが、マイカーがふえまして、朝は通勤通学にラッシュアワーで二時間以上かかるわけです。私はこの前も運輸
関係で
議論したのですけれ
ども、国鉄が私は一番いかぬと思う。国鉄は可部線と芸備線が北からある、呉線がある、それから山陽線は当然ついておる。そこで在来線に対する投資を国鉄はしないわけです。たとえば上越新幹線なんというのは、新潟、群馬を通って、総理
大臣が二人おるからね、一兆二千五百億円かけて大赤字線をつくっているわけです。地元の社会党の者が聞いたら怒るかもしらぬけれ
ども、一兆二千五百億円かけて大赤字なのをつくって、大清水トンネルなんか世界一のトンネルをつくっているのだ。これは赤字になるので、料金を上げにゃいかぬですよ。そうでなしに、可部線はいま単線ですけれ
ども、複線にして立体交差にして市内は地下鉄で回していけば、そういう構想が
昭和五十年に出ておるのです、陸運局が座長をいたしまして。その陸運局も出先でありながら、大きな工事をしながら、実際には能力、力がないのです。総合交通体系をどうするかという答申が出ているのに、五十年から何にも動かない、幾ら陳情しても動かぬらしい。そこで私はいま二回目を
議論しておるのですけれ
ども、国鉄は、在来線であって投資をしたら採算がとれるのだから、そういうところへはやはりちゃんと投資をするということで、そういう改良をするのだということを決めればほかの
計画は立つわけです。そうすると、そこの地域における交通問題は解決するのであります。あんな広島の内に入ってこんな問題について頭を悩ますのはいやだと周辺の者はみんな言っておる。一番大きな例でひどいのは、東西南北とも全部そうであるが、一番北部の交通動脈。一つは、可部線の複線化と立体交差、それで地下鉄と結ぶというふうな構想等で積極的に国鉄が投資をするという
方針を出せばこれは動いていくわけですよ。縦割り行政でどこへ言っていいかわからぬわけです。国鉄自体も赤字問題——三K赤字で大平総理
大臣は
指示を出したときょうの新聞に出ておるけれ
ども、何の
指示を出したのかわけのわからぬことだろうと思うのだけれ
ども、これも採算のとれるところへ投資したらどうだ、こう言うのです。採算のとれないところへ投資をして赤字線を出すよりもその方がいいのじゃないか、こういう
議論。そういうことは人口急増地帯、過密地帯でたくさんあると思うのです。既存の交通体系にあるわけです。それをあなた一人いじめて悪いけれ
ども、国鉄はそういう頭の切りかえをやると、それから、森山運輸
大臣もこの間、みんなと中央で話してみましょう、こういうふうに言っておりましたが、国鉄の当局、担当者と運輸省はその後これについてどういう検討をしているか、どう考えているかということを答えていただきます。