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大原(亨)
委員 それで、問題は積立金の運用なんですが、たとえばいまのような
制度でもよろしいから、原則的に自主運用的な形態でやるべきではないか。
共済年金の方はほとんど自主運用でやっているわけです。これが一つ。
それから、こういう
議論の中で
年金福祉事業団のウエートがかなり高くなっているわけですね。
年金福祉事業団の融資以外に還元をされないそういう
厚生年金の該当者、
国民年金の保険料を払った人、これは
政府の負担になっても事業主の負担になっても、事業主とか
政府には返らぬわけですから、やはりその積立金は被保険者の、加入者の福祉のために使うということで出しておるわけですから、これはもう少し
制度を整備をしましてそしてやるべきではないか。その一つの方法としては、
年金福祉事業団の運営の仕方がある。もう一つの方法は、還元融資の中に、きょうせっかく北川
医療金融公庫総裁が見えておるから、たとえば
医療金融公庫にしましても、これからはお医者さんがふえて、開業医が非常にアンバランスに都市に集中するわけですから、この積立金は被保険者、加入者のものですから、いまの
厚生年金と
国民年金の比率において、
医療機関の融資にいたしましても、審議会等にその
意見が反映できるような機関をつくってやるべきではないか。いまのように、自由開業医制というようなことはともかくとして、都市にずっと集中するあるいは人口過密のところというか増加地帯に
医療機関がない、こういうふうな不均衡な状況を是正するような方向でこの
医療金融公庫の運営ができないのか、現在そういうところには反映しないような仕組みではないか、
厚生年金、
国民年金の積立金の運用が。だから、
大蔵省に任すというその形態、一元的にということだろうけれども、郵便貯金その他との
関係で、いいかげんな表をつくって、還元しておりますという説明をするんだけれども、
禿河主計局次長もここまでおればよかったんだけれども、そういうインチキをやって、そして
厚生省の役人が方々に天下って、そしてこの積立金を使って、そういう問題があるわけだ。だから
厚生省が、こういう場合には、天下るのが悪いとは全然言わぬから、しかし
大蔵省がこんなものについて大きな顔をして、自分の財源のような顔をするのはおかしいと思うのです。附帯決議にも何回も出ておるが、住宅とか直接加入者の利益になるような、運営においても、
医療金融公庫等へ出しているんだが、そのときに
意見が反映するようなことをやらないで、このゆがんだ
政策の手段に使われるようなことは、これは加入者にとってみてがまんがならぬことじゃないですか。つまり私が言っているのは、積立金がどんどん積まれているように見えるけれども、そこからスライドの財源を取っている、それはおかしいじゃないか。これは裏返してみると、積立金を被保険者の加入者のために純粋に手続上も合意を得るような方法でやるべきじゃないか。この
制度について根本的に変える必要があるのではないか。最後の方は
厚生大臣。