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薮仲委員 できる限りそれを前向きに、しかも積極的に取り組んでいただきたいことをお願いしておきます。
最後に、先ほどお見えにならなかった鉄建公団の方、お見えでございますか。よろしゅうございますか。——じゃ、これだけ
最後に
質問させていただきます。
気象庁の方、申しわけないのですが、時間がないようですから次の機会に譲りますので、お許しください。
じゃ
最後に、鉄建公団の方、先ほどいらっしゃらなかったので、お伺いさせていただきます。
上越新幹線の問題でございますが、この上越新幹線の問題は運輸
委員会で審議されておりまして、その際運輸大臣からもトンネル工事の安全性について総点検しなさい、公団側はこういう指示も受けているわけでございますね。その総点検も終わった段階だと思うのですが、当局の担当者にその間の
事情をいろいろ伺ったのですが、はなはだ明確を欠いている面がございますので、この際私は明確にさせておきたいと思いまして何点かお伺いいたします。
あの事故で本当にとうとい人命が十六名も失われてしまった。この冷厳な事実の前にわれわれはもっと真剣な対策を講じなければならない。あの
委員会で
指摘されましたのは、あの原因は何かというと、要はガス溶断機を使うところにおがくずがあった。本当に基本的な問題。また、当初は
作業員から消せると思うという通報がありながら、実際消火器が作動しなかったのではないか。これはまだ実地検証が終わっておりませんからどういう理由かわかりませんけれ
ども、いずれにせよ消火器が適切に作動していればあの火災は未然に防げたのではないか。その他いろいろございましたが、一番本質の問題はこの二点に集約されて審議をされた経過がございます。
そこで、先般の御答弁の中で、公団側は警察の
調査が終わるまでと繰り返されたわけでございます。総点検が終わった後も当局からそういう答弁が私に返ってきたものですから、私はこれでは非常に
不満足である。当局もよく御存じのように、あの実地検証は率直に言えばまだ数カ月あるいは六カ月先じゃないかとも言われているのです。あの問題の三百メーターの
個所には近寄れない。落盤、落石があってとても危なくて近寄れない。これから警察の実地検証が終わって四本の消火器が出てくるのはまだ数カ月先だ。そうすると、それまで
調査が終わっておりませんあるいは実地検証が終わっておりませんということで過ぎてはいけないと私は思うのです。
私が
指摘したいのは、まだ公団としていまの段階でもできることがある。あの
委員会で
指摘されましたのは、労働省からはあの粉末消火器に多少問題があるのではないか、あのような湿気の多いところでは固形化して本来の性能が発揮されなかった可能性もあるのじゃなかろうかということが述べられております。そういう点で、警察の検証が終わろうと終わらなかろうと、現在使用している消火器が果たして一番適切なものであろうかどうかという論議は公団としても当然あってしかるべきだ。
専門家の
意見を聞くなり消防庁の
意見を聞くなりして適切な消火器を選定することがまず大事だと私は思う。
次には、置かれている消火器にはいろいろな型式があった。使用方法もばらばらだったということもあそこで
指摘されておりました。
一つのトンネルの中で使う消火器は最も適した消火器、しかも型式も使用方法も全部一定のもの、そういうものをきちんと置き、しかも置く場所の表示も明確にしておくことが必要である。真っ暗な中で消火器の置き場所がわからなかったというのが出ておりました。そうであってはならないと私は思うのです。
と同時に、一番大事なのは、まだこれは何とも申し上げられないのですが、操作ミスがあったのではないかということも一部ささやかれたことがありますけれ
ども、そんなことは万が一もないと思います。現在の
作業員に対して——いま公団かおやりになっているのには五百メーター以上の大トンネルはまだ二十六カ所くらいあるはずです。それを含めて私は言うわけですが、現在でもそのような工事をやっていらっしゃる公団としては、
作業員の方に対して周知徹底し、あるいはその操作方法を訓練することはいまでもできるのではないか。警察の検証が終わるのを待っているとか待っていないという問題ではなくて、かくかくしかじかこのようにいたしますと言ってこそ十六名の御遺族に対しても本当に誠意あるおわびのしるしであるし、また当局として当然とるべき態度だと私は思うのですね。そういう点で私は、この際公団側はいま私が
指摘したような点についてどう理解し、どうやったか御答弁いただきたい。