○原(茂)
委員 その次には、管理庁として毎年年度末までに翌年度の監察
計画を決定している。五十四年度の監察業務運営
方針及び監察
計画についてどんなものがあるだろうか、主なものをお聞きしたいのですが、時間の
関係でお聞きするのは後にします。それは結構です。私の方からこういうものを監察
計画に入れるべきではないか、ぜひ入れてほしいというものを二点申し上げてみたい。
一つは、私が長くここで取り上げてきた北富士の演習場周辺における問題です。この北富士問題に関しては、いよいよいまから徹底的に追及することが必要な
段階に来たように私は思う。これからやります。
そこで、問題をさらってみるとこんなものがあるのですね。
演習場の賃貸料の支払い問題が
一つあります。非常に大きな懸案となって、まだ係争も行われている。
二つ目に、返還国有地の払い下げの問題として、特に国と山梨県との間に払い下げ条件があったのですが、その実施
状況がどんなふうになっているかということ。
大蔵省が払い下げを決定して払い下げれば、その払い下げ
目的、払い下げの条件というものがどんなに無視されていようとそれはちっとも意に介しないというんでは、これは大変な問題になるわけですね。だから
行政監察の一環としてはこの問題も重大だ。
三つ目には、払い下げ後の造林実施
状況。いま払い下げが起きて造林をしているのですが、その造林の実施の
状況が一体どうなっているか。
四つ目に、林雑補償金というのを払っているのですが、それをめぐるいままでの長い歴史があります。こういうものを踏まえて、米軍基地などに提供している国有地、公有地、民有地及び基地周辺の諸問題について、これも
行管としてはっきりと監査をしていただく必要がある。
特に
行政管理庁に対して、これは五十二年十一月二十四日、富士吉田市新屋二百七十九の堀内清太郎外十七名から横浜防衛施設
局長の林雑補償返還金の処理等に関する監察依頼というのが出されている。これは読み上げませんが、わかっていますね。これに対する回答がいまだにないのですね。重要な問題なんで、いま申し上げた五つのうちの一環として、これに対する回答をいつ出せるかを
お答えをいただきたいというのが
一つ。
それから次に、これも五十四年度に入れてぜひ監察してもらいたい事案としては、長年にわたる郵政省と全逓労働組合との反マル生闘争と称する係争問題。これは歴史は長いのです。これも
一つは、かってない年賀状のおくれがあった。これは皆さんもその被害者の一人。などに対する経営責任のあり方、経営責任のとり方、その責任のとり方がどうなっているか。
二つ目には、過去の国会における郵政省に対する附帯決議の実施
状況、郵政省が国会における
態度表明と称するきわめて明瞭な約束をしていることの実施
状況、あるいは国会がつけた附帯決議、この実施
状況。
三つ目には、現在までに七千件に上る不当労働行為が取り上げられていま問題になっている。これらに対しての監察をやっていく必要があるだろう。
一つの相手の中で七千件に上る不当労働行為というものがぐんぐん起きて大きな問題になっている。
四つ目に、局で雇うアルバイトに対する支払いに
関係して不均衡、不正流用あるいはピンはねの有無、通勤費その他料金の無制限支払いの可否、いいか悪いか、
人件費から物件費への流用の問題というようなものも、監察の対象にすべきだと思う。
五つ目に、電波監理権の乱用と思われるような問題と、各局における、現場の局における当局者の公金の不正使用、これは新聞にもいろいろ取り上げられて、ずいぶん起きています。というものについて、今後これが起きないように監察の対象にして、
行管としてのはっきりした監察結果を示すべきだ、こう思います。
大きく分けまして北富士の問題と全逓の問題これに対して今後五十四年度における
行政監察の対象にしてもらいたいということに対する
お答えと、同時に北富士の問題に関しては、いまの堀内清太郎君外十七名の
要求書に対する回答が出ていないが、これはいつ回答がもらえるか、二つ
お答えをいただきたい。