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中山(正)
委員 いまおっしゃったように、私はいまの状況を見ておりまして、
中国との
条約を結んだら途端に、朝日新聞、読売新聞その他いろいろなところに、択捉島に基地があるという記事がぱあっと急に載り出しました。あんなものは一日や二日でできたものでないのに、突然載り出したのは何かというと、
日本に有事立法がない、有事立法がないからどうするか。有事立法がないから、それじゃ
ソ連が攻めてくる。いや、それじゃそのこわい
ソ連と
条約を結ぼう、ここへ入ってくると思うのです。
そうするとそのときに北方領土、平和
条約でないと結ばないといういまの
外務大臣の
お話の勢力が崩れていって、そうではない、善隣修好
条約でいいじゃないか、こういう、もう大阪、東京では大体中道
政治が中心になって知事選挙でも始めたのを見てみますと、大体中道ラインに入ってくる。特に公明党が善隣修好でいいじゃないかというような話をなさっておられますから、その
方向にこれから入ってくる。そうすると
中国と
条約を結んで、仲の悪い
ソ連と結んだから、これは両方入りなさい。
北朝鮮も入りなさい、韓国も入りなさい、
台湾も何ならしばらく入りなさい、
日本も入りなさい、それがひっくるめて環太平洋
条約というものになってくるのではないか。
そのときに、それじゃ日米単独安保は切りなさい。特に私は、共産党のない
アメリカが、ロッキード、グラマンという事件の裏側の話を、どんどん共産党の入国を許して、それに
秘密文書を渡して、
日本の国会でそれをもめさせろと言っている状況を見ておりますと、その辺にも行っていらっしゃった方がおられますけれども、どうもこの傾向は
日本から安保
条約を切るような
方向、特にきょうの朝日新聞の中にもおもしろい記事が出ております。
私ときどきユダヤ問題をやります。私はユダヤ人に敵対しているのだなんということを、朝日新聞が反ユダヤ主義と私のことを書いたことがございますが、私はそんな気持ちはありません。
世界を平和にするために、その手のうちを早く教えてほしい。きょうの朝日新聞にも「
イランで暴露元首相ら一二〇〇人がフリーメーソン」とこう書いてあります。四代にわたる
総理大臣がフリーメーソンというのですが、私はここに朝鮮画報からとりました写真を見ましても、金日成の机の上に、いわゆるイスラエルの象徴であるメノーラが、メノーラというのは七本のろうそく台でございますが、これが置いてあります。ですからそういういろいろな謀略、もう私は大きな
戦争はないと思います。
政治をひっくり返して取るというような
方向に入ってくるのだろうと思いますが、そんな中で、もう時間がありませんので打ち切りますが、これからの
政治の向かう
方向の中で、環太平洋
条約というお
言葉が
総理大臣からどんどん出てまいりますので、その
方向をひとつしっかりと、はっきりといまから示しておいていただきたい。
それから
米国は、
アジアを去っていくことが
自分の利益だ、国防省はそう考えていないが、国務省がそう考えているという話もございますから、その辺の問題を、将来の
日本人、これからの若い人たちに対して、将来の
アジアはどうあるべきかというのを、ひとつ
総理と御相談あそばして、はっきりした
方向を打ち出していただきませんと、有事に対する、総裁候補に出た二人の方は、有事立法はやらない、あと二人の方はやる。いまの国会の状況から見て私はやれないと思いますから、やらないで正しいのだと思っていますけれども、そういう
日本の将来に対する構想をしっかりとしておいていただきたいということ。
それから最後にお
伺いをしたいのは、
日本は共産圏の国にいっぱい投資をしています。たとえば
イランにも三井がプロジェクトをやりました。これが全部引き揚げてまいりました。三千人ぐらいの人が入っていましたが、全部引き揚げてまいりましたが、
日本は外国との投資保証
協定が、エジプトかどこか一国しかありません。
アメリカは百カ国と投資保証
協定を結んでおりますが、
外務省はそういう投資保証
協定をこれから結んでいこう、どういう構想のもとにもせよ、
日本の企業家が
日本で投資ができないときには、
海外で投資をするということが
海外援助にもなりますし、外国で雇用の
機会をつくって差し上げるということにもなりますので、そういう投資保証
協定さえあれば、
日本の企業家が出ていくだろうと思います。それに対するお考えをひとつ伺わせていただきたいと思います。