○
國場委員 私
ども兵隊でありました
関係で、そういうものはよく知っておるつもりなんですが、射撃するとかあるいは敵情を知るとか、測定をするときによく使ったものなんですが、照明弾があたかも焼夷弾とかほかの爆弾みたいにして、あれがばあっと照らしてくると、これが爆弾と一緒のような
効果をもたらすんだという錯覚がありますので、その点に対しての誤解を解くべく、これは危険がありませんよということを何かによって知らしめるべく――というのは、沖繩みたいに
基地の多いところでこういうものが上がると、またやつたということで、われわれ与党としましてはたまったものではないんです。その点もまたひとつはっきりと、これは危険はありませんというようなことを
理解せしめるようにPRしていただきたい。
それから、爆弾の破片の問題は、かようなことの再発を防止するためには、これは何にしましてもやってはいけないこととやっていいこと、これだけははっきりとさせておかなければいけないという問題なんですが、再三にわたってかようなる問題が起きるということはまことに残念であるし、いままでの表から見ますと、一九三一年からですか、沖繩に
基地が設定されましてからの事故をずっと見ますと、十四回にわたる事故が起きておるんです。十四回のうちで二回の人身事故が起きておる。それは御承知でしょう。三歳の子供が大腿部をやられてかたわになるとか、あるいは十九歳の娘が化粧中にやはり爆弾の破片に遭って重傷を負っておるとか、こういうことの実例があるし、かつてはまた石川において、宮森小学校ですか、何十名という死傷者も出したというような、
基地があるゆえにかようなことが再々起きるということになると、これは幾ら国防のため、また安保
条約というものを支持する
立場から、できるだけのいわゆる国策に沿った義務を果たしていく、こういうようなことではございますが、しかし、こういうことが再々起きてきたのではたまったものではない。現地におきましては、大会を持って、聞き入れられないということであれば
基地撤去の運動もというようなことまでも言っておるような現状なんです。
そこで、いま射爆場の民間との距離の問題、安全範囲について、これで果たして安全範囲として十分であるかどうかという問題ですね。それから、いやしくも一歩誤れば生命に関する問題なので、
アメリカさんの実弾射撃に対しての姿勢の問題ですよね。指揮官あるいはまた実際にそれを扱う射手の姿勢の問題です。こういうことに対して目下
調査中である。
調査というのは、恐らく安全区域で、距離的なものは大丈夫だ、こういうようなことでくるかもしれません。しかし、破片が射撃によって飛来してきたものであるならば、果たして距離は大丈夫なんだろうか、科学的にも安全なんだろうか。射爆場の地形的な問題、砲座の角度をちょっと誤まれば、一キロに対して幾らという角度による距離、こういうことから
考えますと、射手にいいかげんにやらしたら、いつしかとんでもない事故が起きるということにもなりかねないと思います。その点に対しての指揮官の指揮系統に問題がないかどうか、軍規というものが厳重に守られておるかどうか、この問題も問いたいわけでございます。
と申しますのは、われわれ戦前の軍人ですからよくわかるのですが、曲射砲にしましても、あるいはまた戦車砲にしましても、目標そのものに対してのずれは幾らも出てこないのですよ。そういう地形であって雨が降ったとか、いろいろなことで地形の角度が狂っておったとか、あるいは前向きになる、縦になる、横になる、その向かう方向によっての誤差がこういう問題を起こすのじゃなか。
また、こういうことも
考えられるわけなんですね。再三にわたるこういうような機銃弾の乱射事件とかということから
考えますと、やはりこれは
アメリカの方の軍規そのものが、沖繩の人はどうでもいいんだ、沖繩県人は何でもいいんだというようなことで、軽視されたところのいわゆる差別的なものから来ておるのではないか。これは命に二つはありませんよ。命は地球よりも重いということも福田総理は言われたのですが、こういうような問題でございますので、日米
協議においても、それからいまの西銘県知事は、施設庁を代表する
一人、
アメリカ現地を代表する一人、それから沖繩県を代表する一人、この三番によって
基地使用に対するところの
協議会をつくるということで、現地軍司令官の方はそれを快く受けまして、それで来月からでも第一問目の
協議会をしようじゃないかという積極的な姿勢をもってやっておるということを聞いて喜んでおりますが、施設庁といたしまして、これについての連絡があったのかどうか。
それから、七・一五メモというのですか、そのメモに関連したところでどういう問題があるのか、それをちょっと回していただけませんか。