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1978-12-12 第86回国会 参議院 農林水産委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和五十三年十二月十二日(火曜日) 午後一時一分開会
—————————————
委員氏名
委員長
久次米健太郎
君 理 事 青井 政美君 理 事
大島
友治
君 理 事
山内
一郎
君 理 事
村田
秀三
君 理 事
相沢
武彦
君
片山
正英
君 北
修二
君
小林
国司
君
坂元
親男
君 園田
清充
君
田代由紀男
君
田原
武雄
君
野呂田芳成君
降矢
敬雄
君 小谷 守君
丸谷
金保
君
村沢
牧君
吉田
正雄
君 原田 立君
藤原
房雄
君
河田
賢治
君
下田
京子
君 三治 重信君
喜屋武眞榮
君
—————————————
出席者
は左のとおり。 理 事
大島
友治
君
山内
一郎
君
村田
秀三
君
相沢
武彦
君 委 員
片山
正英
君 北
修二
君
小林
国司
君
坂元
親男
君
田原
武雄
君
降矢
敬雄
君
丸谷
金保
君
村沢
牧君
吉田
正雄
君
藤原
房雄
君
河田
賢治
君
下田
京子
君
国務大臣
農林水産大臣
渡辺美智雄
君
事務局側
常任委員会専門
員 竹中 譲君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
調査承認要求
に関する件 ○
継続調査要求
に関する件
—————————————
〔
理事山内一郎
君
委員長席
に着く〕
山内一郎
1
○
理事
(
山内一郎
君) ただいまから
農林水産委員会
を開会いたします。
調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。 本
委員会
は、
今期国会
におきましても、
農林水産政策
に関する
調査
を行うこととし、その旨の
調査承認要求書
を
議長
に提出いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山内一郎
2
○
理事
(
山内一郎
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 なお、
要求書
の
作成
につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山内一郎
3
○
理事
(
山内一郎
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。
山内一郎
4
○
理事
(
山内一郎
君)
渡辺農林水産大臣
から発言を求められておりますので、この際、これを許します。
渡辺農林水産大臣
。
渡辺美智雄
5
○
国務大臣
(
渡辺美智雄
君) このたび
農林水産大臣
を拝命することになりましたが、この
機会
に一言ごあいさつを申し上げます。
わが国経済
の
高度成長
から
安定成長
への
移行期
に当たりまして、
農林水産行政
もまたきわめて重大な
局面
を迎えている折から、その責務の重大さを痛感をいたしております。 私は、中川前
大臣
の設定されました路線を
基本
的に踏襲し、
関係方面
の御
協力
を得て、この重責を果たすため最善の努力を尽くす
覚悟
でおりますので、よろしくお願いをいたします。 申すまでもなく、
農林水産業
は、
国民生活
の
安全保障
にとって最も
基本
的な
条件
である
食糧
の
安定供給
という
使命
を有するものでございます。
農林水産業
はまた、大自然を相手とし、生命をはぐくみ育てることを通じて健全な
国民性
を育成する
産業
であり、その
発展
は、
均衡
のとれた
地域社会
の形成に資するところが大であります。 さらに、
農林水産業
は、自然の
生態系
の円滑な循環を通じて、
国土
及び
自然環境
の保全という
役割り
をも果たすものであります。 「農は国の基」という言葉に示されますように、
農林水産業
のこのような
役割り
は、
わが国経済社会
の健全かつ調和のとれた
発展
にとって不可欠のものであり、
安定成長期
を迎えてますます大きくなるものと確信しております。 私は、
農林水産行政
の
基本
は、このような
農林水産業
の
役割り
が十分発揮されるよう、その体質を強化し、総合的な
食糧自給力
の
向上
と
国民生活
の安定を図ることにあるものと
考え
ております。 このため、
農林水産業
の持つ
特殊性
に即した
援助措置
を今後とも充実するとともに、他方、
国民一般
の支持を得られるよう、
経済社会
における能率の視点にも配慮をしつつ施策を
推進
する必要があるものと
考え
ております。 さて、今日、
わが国農林水産業
はまことに厳しい
局面
に直面をしております。 まず、
農業
につきましては、米、みかんなどの
生産
が過剰となっている反面、麦、大豆、
飼料作物等
の
需給
に問題のない
作物
の
生産
が伸び悩み、
農産物価格
や
兼業収入
の停滞によって、
農家
の
所得確保
が重要な課題となっております。このような現状にかんがみ、長期的に総合的な
自給力
の
向上
を図るという
観点
から、意欲的に
農業
に取り組む中核的な担い手を
中心
に、
需給
の動向に即して
地域農業
の再編成を図ることとし、その一環として
稲作転換
の一層の定着、
推進
を図ってまいりたいと
考え
ております。 このために、
水田利用再編対策
を初めとし、
排水事業
を
中心
とする
生産基盤
の
整備
、農地の
流動化
と
後継者
の
確保
、
価格政策
の
運用
の
改善
、
流通加工対策
の強化、米の
消費拡大等
を図ってまいる
考え
であります。 なお、この場合、
消費者
の嗜好に合った
食糧農産物
の
生産
を促進するとともに、
生産性
の
向上
、
流通
の
合理化
による
食糧供給コスト
の引き下げを図り、
消費者
の理解を得るよう努める必要があると
考え
ております。 また、
安定経済成長下
において都市と農村の
均衡
のとれた
発展
を図り、多数の
兼業農家
が
専業農家
とともに安定して
農山漁村
に定住できる
条件
を
整備
するために、
生活環境
の
整備
と
就業機会
の
開発等
にも
十分意
を用いてまいる
所存
でございます。
農産物貿易
につきましては、先般の
日米農産物交渉
の決着によって、今後の
枠組み
の
基本
を決める
東京ラウンド貿易交渉
も山場を越したものと
考え
られ、今後は
基本
的にこの
枠組み
のもとで対応することとなりますが、その
運用
に当たりましては、
総合農政
の
推進
と
農家経済
の安定に支障を及ぼさない範囲において
国際協調
を図るという姿勢で対処してまいる
所存
であります。 次に、
森林
・
林業
につきましては、
国有林
、
民有林
を通じ、
木材価格
の
低迷等
厳しい状況にありますが、
国土
を保全し、
山村社会
の
発展
を図るという
観点
に立って、
森林資源
の
整備
と
国内林業
の
振興
を強力に
推進
してまいりたいと
考え
ております。 特に
国有林
につきましては、
国有林野事業改善計画
に基づき、その
経営改善
を
推進
してまいる
考え
であります。 さらに、
水産業
につきましては、二百海里時代の本格的な到来という厳しい
環境
に対処し、
関係諸国
との粘り強い
交渉
によって
既存漁場
を
確保
するほか、新
資源
、新
漁場
の
開発
に努めるとともに、
わが国周辺水域
の
資源
の見直し、沿岸・
沖合い漁業
の
振興
、水産物の
有効利用
の促進に特に意を用いてまいる
所存
であります。 以上、このたび
農林水産行政
の
責任者
となるに当たりまして所感の一端を申し上げましたが、
農林水産業
は以上のような重要な
使命
を担っており、また、自然と土地の
制約条件
のもとで長期的に営まれる
産業
であります。 したがいまして、
農林水産行政
は、
農林漁業者
が安心して誇りと生きがいを持って従事できるよう、長期にわたる一貫した方針のもとに
推進
されなければなりません。 私といたしましても全力を挙げてこれに取り組む
覚悟
でありますので、
委員各位
の御支援、御
協力
をよろしくお願い申し上げる次第でございます。(拍手)
山内一郎
6
○
理事
(
山内一郎
君) 次に、
継続調査要求
に関する件についてお諮りいたします。
農林水産政策
に関する
調査
につきましては、閉会中もなお
調査
を継続することとし、本件の
継続調査要求書
を
議長
に提出いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山内一郎
7
○
理事
(
山内一郎
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 なお、
要求書
の
作成
につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山内一郎
8
○
理事
(
山内一郎
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時十分散会