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上田耕一郎君 法制
局長官のいまの
答弁は、法律に基づかないで
自衛隊に
武器使用を認めるという非常に重大な問題だと思うのですね。
長官は
正当防衛とか何とか言われるけれども、あなた、内訓を見ていないのでしょう。内訓というのは恐らく大変なものですよ。第五空軍の交戦規則を準用したものだと言われているものですからね。恐らく何十条もあるでしょう。こんなに部厚いものだとさえ言われているのですから。いざとなればミサイルの撃ち合いになりそうなそういう内訓なんですね。そういうものをあなたが見ないでそういうふうな
答弁をされるのは、私はまことに無責任なことだと思うのです。
先ほど防衛局長は部外の者には見せないと言われたけれども、必要がある場合にはということを言われた。私はこれほど
国会で重大な問題になったものなので、法制
局長官としては、本当に内訓が法律に基づかない大変なものでないのかどうか、非常に部厚いものだそうですから、ぜひ必要があるとして
防衛庁に申し出て、それをあなたごらんになって、その上で、これがどういう問題点があるかないか、本
予算委員会に
報告していただきたい。このことを私は
要望いたします。
それから防衛
局長は在日第五空軍には見せていないというふうに言われましたけれども、これはすでに
国会でも問題になりましたように、この内訓と関連がある達ですね、米軍の了承を得ていないので
国会に出せないということを宍戸元防衛
局長が言っているわけですね。いまでもあなた方は、この
航空総隊の
領空侵犯の
措置実施に関する達、こういうものは米軍の了承がなければ
国会に出せないというふうに思っておられるのかどうか、その点をお伺いしたい。そして、私は、
国会にも出せない、米軍の了承がなければ出せぬ、米軍が知っているというようなことは、これは主権の問題になると思うのですね。
私は最後に申し上げたいのですけども、内訓がもし出せないんなら、まず第一に、この内訓のもとになった三十四年の九月二日の松前・バーンズ協定、これは防衛
局長がこの松前・バーンズ協定が結ばれたときに内訓を定めたと衆議院の
予算委員会でも答えられておるので、松前・バーンズ協定、それからこの松前・バーンズ協定を国内に適用しました……