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坂倉藤吾君 私はそこに、たとえば本来
監査をしなければならぬ経理上の会計の中に、
監査課わざわざ設けられて、現地へ出ていって定期的に
監査しているわけでしょう。しかも片方では
監察官の
組織があって、これまた考査の
立場で局に入っている。三年間こういうことが続いて申告を受けなければ判断ができなかったという、これは古い話ですから、今日はそんなことはなかろうというふうに私も思いますけれ
ども、いずれにしても、そこの
仕組み自体は根本的に変わっていない。私はこれは大変問題のあるところだと思いますよ。
しかも、この美並の
郵便局は、
局長が資金転がしのために——これは掌握されているんでしょう。近くの
郵便局へ行って金を出したり預けたり、
相模大野と一緒のようなことをやっているじゃありませんか。調べましたか、その後。
相模大野のときに付近の
局長も全部ぐるになって
犯罪を構成したんじゃないか、こういう
立場で
指摘が幾つかされたはずでしょう。この美並の局にしましても、近くの局へ行きまして、
局長が本来なら
自分の局持っているんですから、
自分の局に定額を持ってきて必要があればそれは払い渡す、この
取り扱いができるのに、
局長がわざわざ
自分の局以外のところへ行って受け払いをやっているじゃありませんか。あえて私はここでは名前言いませんけれ
ども、局名ぐらい言っておきましょうか。美並
郵便局。これ、ひとつ調べてもらってもわかりますよ。そういう
状況がなぜ
チェックができないんでしょうかね。
しかも、おおむね今日までの
犯罪の経過というのは、たとえば
相模大野の場合には自家営業で赤字を出して、それに補てんをするためにやっている、これが
一つのケース。それから
一つは美並の
郵便局、これはギャンブル。いいですか、かけごと。これに熱中をしてしまって
郵便局をほっぽり出して、ふだんからちゃらんぽらんで、しかも、それは
局長に任命される以前の主任、主事の状態の方がなおかつやらかしている。おやじが
局長、息子が主事あるいは主任、その弟も局におる。電通合理化までは親子三人おったんじゃないですか。そういうところで問題が発生している。しかも他の局も見て見ぬふりをしている。町へ行ったら
うわさは大変ある。しかも同時に、これは
昭和四十九年の十一月一日、
先ほども言ったように
勤務時間中に局を抜けていっておやじのところへ行って、碁好きなものだから碁を打っておった。それが町の人の申告によって
調査に入って戒告の処分になっている。そのときは、もうすでにかけごと好きというのはだれに聞いたってわかっている話だ。それをただ、その日だけの不在
局長だということに縮小してしまって
取り扱いをしているから大変
国民の皆さんに迷惑をかけるような事態を発生さしているんじゃないですか。
どこをもってあなた方はこの
対策の
基本にしておるんでしょうか。これはもう
監察の機構を超えている問題だ。したがって、これはむしろ
郵政大臣ね、人事局が中心にならなきゃだめですよ、人事局が。
監察局というのは、私も部内出身ですからよくわかっていますが、
郵政の決められました枠の中でしか問題の摘発はできないんです。その枠について問題がありという観点は全然とられないんです。その枠の中でしか見てないからつかめないし、問題があっても後片づけができない。
制度に問題がありとするようなことはいままでの
犯罪の歴史をながめてみても出てくるんです。
したがって、そういう出てきたケースケースを科学的に分析をして、その結果、
制度に問題があるとするならば、その
制度自体をどういうふうにやっていくのか。しかも今日の枠の中でも
犯罪をつくりやすい。つくってもなかなかわからない。こういう
仕組みになっているのは、そこの
小局なら
小局の
運営、局全体の
運営がわかっておっても
指摘ができないというようなかっこうになっておる。ここが一番
ポイントなんですよ。宮崎本郷の局では現金出納、毎日の。現金出納報告が書き直されているというような事実まであるんじゃないですか、都合のいいように。けんかもあった。けんかをしておっても
局長が握りつぶしている。それはそうでしょう、一番キャップなんですから。上の目が光っていなければ。そういうのを
指摘をして、逆に忠告をした方が気まずくなっちゃって、
局長からいじめられるという話になる。
そこの構成自体に着目をしないと、私は
郵政犯罪というものはなくならないと思う。これは
大臣ね、しっかりひとつ、その辺についての
対策上の問題を樹立をしてもらいたいし、樹立をしましようという話を私は
大臣の口からお聞きをしたい。