○中野明君 いまお答えになりましたが、その点が非常に私疑問を持つところなんですがね、地域の人にとりましては
郵便局を早くつくってほしいというのが一番の要望です。これはちょうどこの間ですか、高知の市長選挙が終わったわけなんですが、そのときに高知市−県庁所在地というのは大体そうなっているのじゃないかと思うんですが、毎年大体七千人から八千人人口がふえています。ずうっとです。そういうことで、もういままで山だったところへ家ができたりして、大変に様相が変わってきておるわけなんですが、その市長選挙が終わった後で、新しい市長に何を望みますかというテレビ局の各社全部、アンケートというんですか、街頭でとりましたところが、私も驚いたんですが、高知は災害の多いところですから、防災というのはよく何人か出てきました。防災をちゃんとしてくれとか、あるいは学校を直してくれとか、その中に
郵便局をつくってほしいと、これは
一般の市民の方々はそういうむずかしいことを知りませんから、市長に言えば何でもできると思っているわけですが、
郵便局を早くつくってほしいという声が三人から出たわけです。私、テレビを見よって驚いたんです。それほど非常に
郵便局に対して、防災とか学校の改築と同様に
郵便局をつくってほしいという
一般市民の声が出てきたわけですね。だから、これは大変そういう点について
郵政省の物の
考え方を私聞きたいわけは、先日も申し上げたと思いますが、その地域が無集配の特定局をつくりたいんですと、こういう
郵政省の
考え方なんです。そこで、
簡易局を設置したいという人の要望が私の知ってる範囲でいま三カ所出てきたわけです。ところが、全部そういう地域でございますということで断られて、長いのはもう六年になります。
大臣、よろしいですか、六年になるんですよ。だから、そういう声が出てくるのは、私は当然だろうと思うんです。それで、
郵政省の財政事情と言えば大げさですけれども、やはり国営といっても独立採算ですから、なるたけ経費を安く、そして将来
郵便料金だって値上げの時期もまた来るでしょうが、そのときにもやはり部内でこれだけ節約し、努力をしておるという姿勢も大事だと思うんです。特定局と
簡易局の経費を
考えると、
簡易局の方が非常に安いはずです。恐らく特定局
一つつくる間には
簡易局は幾つも設置できる、予算上ではそうなると思います。そうすると、経費は安い、地域の住民の人
たちには早く要望にこたえて、そして一局つくるところを二局でも三局でもつくってあげれば非常に助かる。しかも、新しく開発される地域というのは、山の上だとか、もうとにかく山を削って、谷の間と両方でもう大変な——同じ市内でも僻地というようなかっこうになっています。そういうところに、どうして無集配の特定局をつくると言ってから六年もほっておくんだろうか。この前、
郵政大臣はそういう実情を
考えて、将来特定
局長になれる、どう言うんですか、有資格者、その人に
簡易局を請け負わす方法も
一つの方法じゃないかと、自分の
考えだけれどもということをおっしゃいましたが、そういうことを含めて、これを早くとにかくやってあげないと、こればせっかく住民の人
たちが要望しても、五年たっても六年たってもしてくれない、これではどうしようもないわけです。そういう実情をこう見ますと、予算要求ではいまおっしゃったように百五十ですか、百五十あったけれども、百二十しかできなかったとか、去年は百五十で八十六しかできてないとか、地域の住民の実情と合わぬわけです。ですから、
地方郵政局で、机の上で地図を広げて、ここは無集配をつくるところだ、ここは
簡易局だ、その程度では、地図の上ではわかりませんよ、これ。実際、私どもも市長選とか市
会議員の選挙というのは四年に一遍ですから、四年に一遍、山のすみずみまで行くわけですけれども、いままで山で終点だったところが、それから奥の方へすごく団地ができているというのが実情なんです。こういう実情をやはりつかもうと思ったら、先ほど申し上げているように、
指導監督体制、そして
責任体制がはっきりしておれば、やはりここは
簡易局でいけるとか、ここは特定局でないといかぬとかいう判断は、より的確に出てくると思うんですけれども、
責任がないものですから、
郵政局から聞かれたらこんな
状態ですと言うて、ただ義務的に報告をしているだけじゃないだろうか、こういう気がするんですが、この辺もう少し、そういう点を検討していただいて、早く住民の要望を満たして、そして
郵政省の姿勢というものをちゃんとしていくことが大切じゃないかと思うんですが、その辺も含めて、
大臣、この前からのこともありますが、どの程度省内で話が煮詰まってるんですか、
大臣からお聞きしたいと思います。