○国務大臣(櫻内義雄君) イランにおける大
地震につきましては総理がイラン国を訪問直後のことでございまして、私も大きな関心とそれから心からそのお見舞いを申し上げる気持ちでいろいろ詳細な情報を取りつつあるところでございますが、
政府はとりあえずこの大
被害に対するお見舞いの意をイラン
政府に表しておる段階でございます。
こういう
災害に対して積極的な援助姿勢をとることの必要性は当然だと思いますが、イラン国の立場を
考え、どのようなイラン国としてこの大
地震に対し海外からの支援を必要とするか、そういうことを十分見きわめて対応しなければならないのではないか。もちろんいかなることでも必要のあることはするという、そういう原則的な立場は当然のことでございます。しかし相手国は相手国においてこういう点についてひとつ援助を求めたいということがいずれ早急に表明されてくるものと思いますので、その際にわれわれとしてのでき得ることをいたしたい、こういう心構えでおりますが、どういう
復旧の
考えを持っておられるのか、いろんな点でまだ十分な詳細な情報が入っておりませんので、われわれとして本当に大きな
被害で憂慮にたえない、いつでもでき得ることをする、こういう原則的なことでまことに恐縮でありますが、そういう姿勢を示しておきたいと、こう思うのであります。
それから、
宮城沖の
地震にかんがみて、
被災をせられた場合にただ低利融資が受けられるということでどうであろうか、一方において
地震保険があってこれが不十分である、こういう御見解から御意見を述べられたものと思いますが、その点は私どもとしてもこの機会によく検討しなければならない、こういうことで保険協会もまたそういう
被災者の声にこたえて検討しつつあるところでございますし、またこういう
地震保険の場合に最終的には
政府の再保険と申しましょうか、それが必要だと思うのですね、一遍に大きな
被害を受けるのでありますから。どこまで見るかというようなことで、限度額も設けられておりますから、それらの点について
政府としてもよく
考えるべき点があると思うのであります。そういう点から、もっと国民のまた現実に
被災を受けている方にこたえるすべがありますれば、現在保険協会
中心で御検討願っておりますから、それに
政府としてもまたわれわれ担当者としておこたえをしていきたいと、こういうふうに思います。
それから、
災害復旧に対しての財政
措置につきまして、従来その対象になっておらないものについて配意をせよと、こういう御意向であったと思うのでありますが、これについては実は財政上どこまで見ていくのか、これは自治省の関係が
中心になりますので、私十分いまここでこれこれということを承知をしておりません。また先生の方からこれこれを見ろということについて、いまの御質問では上水道、漁港などについても
考えるようにということでございましたが、どの範囲がたとえば特別交付税の対象になり、どの分が外れておるのか、その点はよく検討をいたしまして、御指摘の点が外れておりそれを取り上げて財政
措置ができるというようなことであれば、そういう点については自治省の方とよく協議をしてみたいと、こう思います。
住宅の方の緑ヶ丘の関係はすでに御承知であろうと思いますが、この危険
地域と申しましょうか、集団移転の対象と申すべきでございましょうか、大体緑ヶ丘一丁目、三丁目については
考えなければならない、こういうことで、また居住されておる方のお
考えなどを徴しながら集団移転の先についても具体的に検討をされており、また特にその
地域の中でも最も危険性があるのは私の承知しているのでは十七戸と聞いておりますが、それらにつきましては具体的に御相談申し上げておるように承知をしておるわけでございます。
なお現実に避難をされておられるのは大体百三十戸見当ではないかと思うのでございますが、
被災者の方はできれば従来居住しておったところで再建をしたいという強い御意向があられるようでありますが、この緑ヶ丘の一丁目と三丁目だと私は承知しておりますが、その
地域については集団移転をされるよう市が
中心で配慮しておると思います。
それから、高層マンションの場合につきまして、これは低利融資に基づいて手入れをすることによって居住の方々もそういう
措置でお進みになるお
考えじゃないか、私の承知しておるのでは、このサニーハイツはあの
建物全体が非常に危険なもので全部移転しなければならないというふうには聞いておりませんので、これは低利融資によっての
復旧をすることが好ましいんではないか、こういうふうに承知をしておるわけでありますが、これはきょう実は
藤原委員からそういう御質問をちょうだいするとかということで十分検討してきたことではございませんが、いままでの経緯からそういうふうに私は承知しております。もし私の承知しておることが間違っておればいつでも訂正もし、また
措置もしたいと、こう思います。