○津川委員
質問の時間が十分間という残酷物語なので、全部続けて
質問の項目だけを申し上げます。
一つは、問題になっておる畑作物の
価格でございます。これはこの間の九月二十七日のこの
委員会で主として大豆を中心としてやりましたが、きょうは
てん菜を少し問題にしてみたいと思います。
きょうだけでも、
島田委員、
芳賀委員、野村委員、そして神田委員、特に
島田、
芳賀、野村の三委員は
ビートがつくられておるたった
一つの地帯である北海道の出身であります。論議がかなり進みましたが、依然として納得できないのは、
奨励金を半額全部を
基本価格に入れろということでございます。政務
次官が
価格を下げないから心配するなと言っているが、いまは物価が上がっている、労賃が上がっているから上げなければならない。そこが問題なんです。政務
次官は下げないからと言っているが、これはとんでもないことだと思います。
そこで、
安定上限価格、それからいろいろなことで言っておりますが、問題は、
ビートの
価格はそれとは別なカテゴリー、極端に言うならば
関係のないことです。それを無理に
関係づけて、しかも、いま野村委員や神田委員が話されたみたいに、
生産者の意見も聞かないで九月中に
安定上限価格を決めてしまって、そして
生産者の手取りを抑えるためにかかっている、こうとしか思われないので、重ねてこの問題を問題にしなければならないと思うのです。その点で、
てん菜はまだ四十八年のピーク時まで行っていませんし、
砂糖の自給率も低いので、この際やはり再
生産費を保障して
てん菜の奨励発展のためにどうしても一はだも二はだも脱がなければなりませんので、その
価格の
制度と
安定上限価格などというのを関連させないで、ひたすらに農民の要求にこたえるべきだ、これが
価格問題に対する
一つの
質問でございます。
第二の
質問は、やがて決議案にも盛られてくるとおり、畑作農業の
振興の問題でございます。この点で、問題になっておる大豆、カンショ、バレイショを含めて、七月上旬以降の干ばつによる農作物の被害が、
政府のこの間の発表でも一千三百八十二億円にも上っております。私たちもこの点で八月三十一日に干ばつ対策で
政府に申し入れを行っておりますが、そこで、この被害に対して当然天災融資法、激甚災害法が発動されると思うし、発動すべきだと思いますが、見通しはどうなっているか、これが畑作農業の
振興についての
一つの
質問です。第二の
質問は、またこの決議でも問題になりますが、各地で井戸掘り、用水路新設、揚水ポンプ設置が懸命に行われました。国は干害応急対策事業を適用し、
農家や農業団体、自治体などの負担軽減のために補助を出すべきだと思うが、どうかという問題であります。この際、
条件をなるべく緩和して、干害対策を行ったすべての人を対象にすべきだと思うのです。水をかけたところはバレイショもことしは非常によかった。農民は十万、十二万などというポンプを使っております。これにも国の補助が必要だと思いますが、この点はどうかということが畑作での第二の問題です。
第三の問題。今度の災害で灌漑施設の整備されているところといないところでは被害に大きな差が出ました。そうした中で、畑地灌漑事業のおくれが非常に明らかになったのであります。農林水産省は畑地灌漑を要する地域がどのくらいあると考えておるのか。これは大きな事業として
計画的に実施する必要があります。その
計画がおありになるのか、どういうつもりなのか、方針を伺わせていただきます。この点で、在来、小規模の
面積の、いままでの補助の対象となっていないところで農民が自力でやったところは非常にいい成果を上げておるので、農民負担を軽減して小規模
面積も対象にするなど促進対策が必要だと思います。この点はいかがです。これが三点。
四点目は、野菜の品不足、
価格高騰対策で、余り野菜が上がらないように
生産対策をどのようにしたかということであります。
最後の問題は、コンニャクであります。群馬県でことしの被害、三割が来年の栽培ができずに水田に戻る可能性も出ているというのであります。群馬県では、七割以上の被害を受けた
農家に三分の二の補助、これは種子で行うと言っておりますが、被害
農家全体に補助が行き渡るよう、国としても何らかの措置を——市
町村はとるようです。とらないのは、残っているのは国だけではないかと思われますので、この点を、十分間という残酷物語の
質問の中だが、皆さんよく答えていただきたいと思います。