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只松小委員 国税庁も私は必ずしも十分であるとは言えない。というのは、後で若干一、二例を挙げて説明いたしますけれ
ども、この公益法人そのものの収支がきわめてでたらめである。総論を先に申しておきますと、後で私が取り上げます東
日本被爆者の会は、私が最初求めたときには五十一
年度の収支決算が同じく一億七万七千円であります。私が
調査を始めますと、突如として四百七十九万六千円になりました。中身は後で申し上げます。
それから、ずっとこうやって全部もらったわけですが、収支が全く同じ、いま言うように中身がでたらめのものが多い。それから、幾つかこうやって私が厚生省やその他に中身の要求をいたしますと、この書式というものが幼稚園の生徒から大学生ぐらいまで、全くでたらめ、ひとつも一貫しておりませんで、届け出書式というものが各省庁、同じ省によりましてもでたらめ至極、こういう届け出がある。したがって、中身はきわめてあいまいで、本当は時間があれば一々詰めていきたいところですが、領収証なんかは恐らく添付は何もない、こういう状態。それから、仕事を
一つもしておらないで、それで金が余れば基本財産へ回す、こういうことをやって多額の金を回してうまい仕事をしておる、こういうこと。それから、これだけ挙げるとあれですから挙げませんが、たとえば演劇をやっておるところが厚生省にある。ほかのそういう劇団は苦しんでおるのに、ここは五千万円から黒字を出して繰り越しをしておる、こういうこともあります。あるいは全く無届け、そのままに放置しておる。これは後で法務省に問いますが、それでもなかなか解散をしない。したがって、持ち回って、これを一千万で買わないか、二千万で囲わないかということでこの法人が売りに出されておる、こういう問題。そういういろいろな問題がここに出てきております。
ましてそこの中で、いま言われましたけれ
ども、
職員の給与所得ぐらいは多少払ってあるけれ
ども、
職員が初めはないと言って、私が調べたらあると言ってくる。これは給与
所得税が払われてないという証拠だろうと思う。役員の所得に至っては、役員のものは一切監査が何もないわけですから、役員の所得は申告がほとんどなされておらない、こういういわば脱税地帯、こういうものを構成しておるのが
日本に一万二千、全部とは申しませんけれ
ども、この中の三分の一ぐらいはあるんじゃないですかね、私の感触で言いますと。こういうものが慈善の名のもと公然と放置されている。
そういうものの
一つとして私は
一つの例を聞きますが、厚生省来ていますかな。——東本本被爆者の会というものがあります。私がこういうのを取り上げるのは、たまたまおもしろいからで、銀座のど真ん中にあるのを二つ取り上げてみたい、
日本の銀座のど真ん中にあるのを例示をしてみたいと思う。
この前、週刊新潮でしたか何か取り上げておりましたが、ピンクはないと言われておった。これはピンクもありますというやつです。理事長は、りっぱなお方の紅露みつさん、副理事長は山田順子さん、こういうのです。
私の手元に厚生省がこうやって持ってまいりました厚生省の届け出には、一億七万七千円、収入支出とも全く同じ、資産が四千百四十万円、こうなっております。これは後で三カ年分出していただきました。ここにあります。ところが、私が
調査を始めますと、今度新たにお持ちになったのは、何と四百七十九万六千円、突然減ったわけでございます。何で減ったかと言うと、六千百八十九万円自転車振興会から支出がある予定であった。ところがそれが来なかった。しかし、これは五十一
年度のものですね。自転車振興会というのは、本当は一々詰めていきたいのですが、時間がかかりますから検事さんみたいに私は詰めないのですが、私がずっと言っていきますが、自転車振興会というのは、二年も三年もたってしなければ回収するのですか。これは毎年の事業
年度じゃないのですかな。こういうふうにとにかく、五十一
年度のものが五十三年のことしになって回収された。これはことし出ているんですからね。このものはことし私のところに持ってきた。ところが、私が
調査を始めると、突如として五十一
年度分の六千百八十九万円が回収になった。いわば公式文書の改ざんですよ。あなた
たちは勝手に持ってきているけれ
ども、これは公式文書の改ざんですよ。これはあなた
たちが
大蔵委員会に出した、
委員長のもとに出した公式文書ですよ。これをあなた
たちは勝手に改ざんをして四百何十何万円にして私に持ってきた。そういうことが可能なんですか、またこういう実態はどうですか。