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薮仲委員 時間が参りましたので、最後に、きょうは大臣がお見えになっていませんけれ
ども、
政務次官並びにこの問題を取り締まるべき厚生省、そして担当の通産省の基礎
産業局長の御見解を
伺いたいと思うのでございます。
もっと具体的にいろいろ資料があるのですが、結論だけ申し上げて対策をということで終わらせていただきたいのでございますが、私はこれで何を
指摘したいかといいますと、特に先ほど来
指摘しましたように、モータリゼーションが進んでまいりますと、当然ある意味では高速道路もできまして、車の高速化というものが要求されてまいります。そうなってまいりますと、やはりタイヤのメーカーは、高速に耐えられるようなより性能のよいタイヤ、摩耗性あるいは強度あるいはより安全なタイヤをつくろうということで、パーフェクトなタイヤをつくろう、生命の安全の観点からタイヤはパーフェクトなものでなければならないということで、スチールラジアルであるとかいろいろな形でタイヤが進んでまいります。
このようにタイヤをつくる方は日進月歩、近代的な技術、資本力を生かしてりっぱなタイヤが完成されてくるわけでございますが、その生産される側とアンバランスなのは、きょうは
指摘できませんけれ
ども、処理の対応でございます。ここにも静岡自販のデータがちょっと出ておるのでございますけれ
ども、その
調査の結果、現在廃タイヤの処分方法についてはいまだ確定的な大量処分の方法が発見されておらず、処理
業者が個々に試行錯誤を繰り返しながら処理している
段階である、こういうふうに自動車
販売業者でも困っておりますし、処理
業者も非常に困っております。
こういう観点で、私は、タイヤもりっぱになるけれ
ども、いま被疑者の中にメーカーがあるということは、私はメーカーからも資料をもらっておるのでございますけれ
ども、やはりこの問題は、つくるときにどのように自然な形で還元させていくかというような処理の技術開発もつくる側が考えていただかないと、いまの体質の中では、処理
業者にこれを研究開発しろと言っても非常に困難があって、やがてはこうやって数百万というオーダーでの不法投棄が発生するんじゃないか、こう思うのでございます。
厚生省がこれを産廃法で取り締まる。取り締まるだけでは事柄が解決しないのではないか。私が大臣にかわって
政務次官に特にお
伺いしたいのは、じゃあこれをどうするか。将来はメーカーが、ソフトランディングできるような、自然の中にやわらかな形で返れるような技術を考えていくことを義務づけることが必要だろうということが一つ。それからもう一点は、さしあたっては国、地方自治体、関係の諸団体、事
業者、そのような方が集まって、たとえば県で一カ所か二カ所なり処理センターのようなものをつくって、タイヤを安全な形で処理をし、あるいは技術を開発していきませんと必ず行き詰まる
段階が来るのではないか、この点が懸念されますので、私は、通産省所管の大臣、
政務次官に、どうかこの問題を真剣に取り上げて、処理が円滑に、リサイクルの形が円満に進むように御努力をいただきたい、検討をしていただきたいということをお願いするわけでございます。
これで質問を終わるわけでございますが、この問題について通産省と厚生省と、最後に
政務次官のお考えを聞いて終わりたいと思います。