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水田委員 宮地組の状況は、私も何をやったかは、もらっておりますので、詳細にわかっておるのですが、
先ほど申し上げましたように、今日、
県議会の
論議の中でも明らかになっておる
森林法違反であるとか
河川法違反であるとか、あるいはこの事情
調査に入りました弁護士がおられるのですが、ダンプで追いかけてきまして、そして
写真機を出せということで、結局暴行を受けたわけです。そこへ、一一〇番をしてパトカーで警察官が来ておるわけですが、実際にこの犯人逮捕は約一カ月後なのです。ですから、そういう問題をみんなが見ると、証言をした場合、一体守ってくれるのかどうかという不安を持っているわけです。そこで、いま
県議会の中でやっておられる人たち、それから証言をした人たちというのは、この記録を読んでみましても、みんなそういう不安に襲われておる。
たとえば、ことしの三月の八日か九日だったと思いますが、
西光寺川を
せきとめて、そこへ
汚濁水をためておった。それを県から
指摘されると、一挙に
せきを壊してその
汚濁水を川に流してしまった。明らかに水濁法
違反、
河川法違反ですね。それだけからでも私は手がつけられると思う。そういうことがやられていない。あるいは弁護士さんが
現地調査に行って現に暴行を受けた。そこへは警察官も来たが、それが逮捕されるのは一カ月後。あるいはそこへ立ち入る人たち、これは民事の争いもあればいま言われたような刑事事件もあるわけですが、たとえば業者がよその山へ砂を買いに行くのを、バスの廃車になったのを山の上に置いて双眼鏡で見ておる。その男は、
先ほど言いました太田重機社長殺害の犯人で、いま公判中で、求刑懲役二十年ということでございますが、業者がよそのところへ買いに行くと、何でよそのを買うのだと言って、夜は電話で脅迫される。そういうことがずっと続いておる。これだけの
違反がずっと続きながら、それに対して適確な壊滅作戦がとられておらない。警察はいま山口組対反山口組の抗争でやっておられますけれ
ども、この
佐賀県の
状態を見る限り、こういう
状態が続いておる限り、全国的に
暴力団の追放というのはできないと私は思うのです。住民は協力しようにも守ってもらえないという不安をいま持っておる。ですから、いま申し上げました具体的な個々の問題について、やはり
一つ一つを適確に、
違反があればそれをつかまえていく。
いま
暴力団は企業経営をやって、そこから暴力を背景にその資金をとにかく大量に手に入れておる。これは事実です。しかも国民の税金が
暴力団の資金として官公需を通じて流れていっておる。これがまさにいまの
暴力団の典型的な姿じゃないか。警察の取り締まりは、
佐賀県においてはそういう点では一生懸命やっておると私は思うのです。中には、これはうわさでありますから断定的に申し上げられませんが、警察官でさえ、刑事部長宅へも脅迫の電話がいく、あるいは県
会議員が議会で質問すると、その晩には脅迫の電話がいく、あるいはわが党の議員が
調査に行けば、その後へ尾行が毎日つく、そして
県議会でそのことが問題になると、そこから尾行がやまるということがきょう現在続いておるわけです。ですから、
先ほど来申し上げました
河川法違反、
森林法違反、
採石法違反あるいは水濁法
違反、そして暴行というような問題がこれだけ起こって、この
暴力団の壊滅の手だてがなかなかできないということは、どうも私は受け取りがたいわけです。
先ほど来ずっと各省庁へ申し上げましたが、
採石法だけは通産省が来ておりませんから申し上げませんでしたが、
採石法違反も、明らに無
許可で大量の山を崩している。これはもう
現地に行けばわかるわけですからね。そういう点へなぜ捜査の手を伸ばさないのかという疑問があるわけです。
私は別に警察を責めるということでなくて、本当にこれだけのことがいま
佐賀で起こって、
佐賀の県民は非常に恐れておるけれ
ども、われわれもがんばらなければいかぬということで、むずかしい中で命の心配をしながらでも証言をする者が出てきたという
状態、これは非常にチャンスだと思うのです。そういう中でやはり取り組みをきちっとやってもらいたい。そういう
意味で申し上げておるわけですから、もう一度、具体的な
河川法違反、
森林法違反、
採石法違反、水濁法
違反、そういうものなどを含めて、あるいは不動産侵奪
——不動産侵奪については、
県議会の
論議を見てみますと、これは一応
調査をやっておるということでありますけれ
ども、たとえば弁護士が暴行を受けて、警察官が来て、そして一カ月後でないとその犯人は逮捕されないというようなことは、現にことしの五月、六月のことですからね。そういう点について警察庁の方でおわかりなら、そういうことが県民の中に不安としていま出てきておるわけですから、そういう点を解消するためにもやはりがんばってもらいたいという
意味で申し上げるのですが、御見解を聞かしていただきたい、こういうぐあいに思います。